限界になったときの“救い”は?

ーーサユリさんは「移住当初は落ち込むことが多かった」とお話しされていましたが、どのようにモチベーションを維持されてきましたか?

サユリさん:実は移住して2年を過ぎた頃、ストレスが溜まりすぎて帰りたいと思うようになってしまって…...。夫はそんな事態を深刻に受け止め、職場で海外駐在の空きポジションを探して、移住を提案してくれたんです。お互いにアウェーな土地に身を置いたことで、夫は私の苦労を身をもって理解してくれたし、私も気持ちがラクになりました。

中国在住時に長男が誕生して、ライフステージが変わったことも前向きな変化でした。これまでは自分のことにフォーカスしていましたが、育児にエネルギーが注がれるようになって、キャリアアップなどの意識が薄らいだというか。

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「育児による思考のバランスの変化が私にはちょうどよかった」とサユリさんは語っていた(写真はイメージです) Photo by iStock

ーー中国への移住により、さまざまな大変さをご夫婦で共有できたんですね。その後、フィンランドに戻って約4年。現在の暮らしは、どう感じていますか?

サユリさん:最初のフィンランド在住時は夫婦ふたりだけでしたが、戻ったときは長男がいて、すぐに長女も生まれました。育児や資格取得の勉強など、やるべきことがたくさんあって、いくつかの居場所もあるし、今はわりと心地よく過ごせています。「日本語を話したいな、帰りたいな」と思うことはありますが、幼い子供がいると頻繁には帰れないし、なんだかんだで慣れてくるなと。

ーーモチベーションが落ちたときはどうされていますか?

エミさん:こちらには同じ境遇の友達が少ないので、日本の友達にグチったり、夫に気持ちをぶつけたり。誰かが共感してくれると救われますね。

サユリさん:慣れるまではキツいですよね。こちらの暮らしに慣れてきて、複数の居場所ができるとラクになってくるのかなと思います。