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# 週刊現代

「樹木葬」を選択した夫婦の悲劇…「実家の墓」を撤去したら息子から大ブーイング

お参りに来るのは子どもたちです

夫婦で決めた墓に入るはずが…

〈大地に抱かれ自然に還るお墓〉
〈お子様に負担を残したくない方へ〉

こんな謳い文句のテレビCMを見たのが、都内在住の平井博さん(78歳・仮名)が樹木葬を知ったきっかけだった。実家の墓は山梨県にあるが、長男は関西で働いている。この先、墓の面倒を見てくれる人はいない。

「だから墓を継いでいく必要のない樹木葬が一番いいと思ったんです。夫婦で3~4ヵ所見学に行き、東京都西部の小ぢんまりとした霊園に決めました」

実家の墓の墓じまいも済ませておいた。菩提寺にある永代供養塔に先祖の遺骨をうつし、墓石を撤去するまでで約50万円がかかった。

そしてその2年後、平井さんの妻が肺炎を起こし、旅立った。生前契約も済んでいたので、当初の計画通り遺骨は樹木葬の墓に納められた。

ところが、納骨も終わったタイミングで異変が起きた。長男が、平井さんに向かって不満をぶつけてきたのだ。

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「なんでお墓のことを相談してくれなかったんだよ!」

「どうせお前は継いでくれないんだし、二人で決めて何が悪い」

平井さんはこう開き直ったが、長男は納得してくれない様子だった。

長男は意外にも、田舎の墓を継いで墓参りをしていきたいと考えていたのです。しかし樹木葬の墓地で合祀をしてしまったため、遺骨を取り出すことはもうできない。

『迷惑かけたくないのは分かるけど、田舎の墓ひとつ残されたって困らないから』という長男の言葉が忘れられません」

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