ミャンマー市民が少数民族武装組織と共闘、軍政との「内戦」に発展する可能性

ロヒンギャ組織にも連携を呼び掛け
大塚 智彦 プロフィール

着々進むスー・チーさん公判

軍政が「政権掌握」に自信を示し始めたもう一つの証左が、スー・チーさんの公判に関する情報提供である。

不法に無線機を所持した容疑やコロナ対策を怠ったという自然災害管理法違反など複数の容疑で起訴されているスー・チーさんの裁判は、弁護士すら面会が困難な状況で進められていたが、5月24日、公判に出廷中のスー・チーさんの写真を国営メディアが公開した。

クーデター発生直後に身柄を拘束されたスー・チーさんの写真が公開されたのは初めてで、少なくとも元気でいる様子が伝えられたことで反軍政の市民やスー・チーさんが率いた政党「国民民主連盟(NLD)」の関係者、NUG関係者は胸をなでおろすとともに、軍政への怒りを露わにした。

7日に開かれた公判後にスー・チーさんの弁護士は約30分、スー・チーさんと面会したことを明らかにし、裁判所は毎週月曜日と火曜日に公判を開く予定で、今後180日以内に結審する方針であるという。

 

約6ヵ月後に結審して判決が言い渡されることになるが、こうした裁判日程を明らかにするところにも軍政の「自信」が表れ、反軍政の市民に「スー・チーさんの釈放はない」とのプレッシャーをかけようとする戦略とみられている。

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