男性の遺体から「赤ん坊」の死体が出てきた…昭和の日本を揺るがした猟奇事件の全貌

医師はなぜ赤ん坊を埋めたのか
穂積 昭雪 プロフィール

看護師によると、後学の研究目的で遺体から内臓を取り出すことはよくあることだといい、空いたスペースに別の患者の内臓を詰めなおしたり、古い綿や新聞紙を詰め込むことは日常的に行われているという。

だが、今回のケースのようにホルマリン漬けの嬰児の死体を入れることは初めてであったという。また嬰児の死体は本来、産婦人科にあるもので外科室に安置されることはまずない。何故、手術日にホルマリン漬けの嬰児の遺体が外科室にあったのだろうか、と看護師は首をかしげているという。

 

医学者の立場から

1月30日の各新聞では本事件を受けて様々な医療関係者がコメントを寄せている。

東京のローカル紙である「東京タイムス」では、東京大学医学部(松木助手の出身大学でもある)の某教授のインタビュー記事が掲載された。教授は今回の事件に関しては強い憤りを感じていると言い「たとえ不要になったアルコール漬け(ママ)の標本でも他人の腹に詰め込んで葬るなんて酷い事はしていない」「これは東京だけではなく日本全国同じである。不要になった標本を処分する際は簡単な葬式をあげ合同火葬にする」と答えている。

そのような風潮のなかで「松木助手に同情する」という内容の記事を掲載していたのが毎日新聞であった。

毎日新聞は1月30日、「医学者の立場を語る」という記事を掲載。そのなかには当の松木助手の証言も掲載されており「私は別にやましい事をしたことはない。あくまで学理研究のためにやったことだ。解剖し凹んだところに嬰児や新聞紙を詰めただけで、解剖した後できるだけ原型に近い形で遺族に返したかっただけだ」という証言が掲載されている。

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