中国シノファーム製ワクチンの有効性「78.1%」がハッタリだった可能性

中国が発表する「数字」は信用できない
朝香 豊 プロフィール

世界は薄々気付き始めている

中国疾病対策予防センター(CCDC)の高福主任も「既存ワクチンの有効率が低いという問題の解決策を検討する」必要があると述べ、シノファーム製をはじめとする中国製ワクチンの有効性の低さを示唆した。

高主任はmRNAワクチンの存在を無視するべきでないと述べながら、問題の解決策の一つとして、異なる技術を用いたワクチンを交互に接種することを挙げた。

これはシノファーム製のワクチンの効力が低いことを、モデルナやファイザーなどの高い有効性を示すmRNAワクチンと「併用」することでごまかす必要があると考えているようにも見える。シノファーム製のワクチンの有効性を、中国政府の内部ですら否定する流れになっていることが窺える。

Gettyimages

シノファームは2種類の不活化ワクチンを製造しており、医学雑誌JAMAに先ごろ発表された結果によると、その有効率は72.8%と78.1%だとされている。ファイザー製などと比べると見劣りするとはいえ、かなり高い有効性を示していることになるが、果たしてこれは本当のデータなのだろうか。

セーシェルなどでその有効性からは信じられない事態が進行していること、広州市が接種の停止に踏み切ったことなどから見ても、とてもそのまま受け取ることはできない。

チリ大学が発表した研究結果によると、チリで使われたシノファーム製ワクチンは、1回目の接種を受けてから2回目を受けるまでの間の有効性はわずか3%だった。2回目の接種から2週間後の有効性は56.5%だとされているから、2回目の接種を終えればそれなりの有効性は発揮するとは言えそうだが、それでもやはりシノファームが公式に発表している数字とはかなり大きな開きがあることになる。

 

もしも人命に直結する医学データにおいて大規模な改ざんを実施して中国製ワクチンを世界中に広げているのだとしたら、とても許されるものではない。そしてその可能性に世界は薄々気付き始めているとも言える。

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