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注目の新機能「SharePlay」

「友人間での通話」をより加速する要素として、新たに「SharePlay」が登場したのだ。

SharePlayは、簡単にいえば「通話相手と、同じ音楽や映画を一緒に楽しむ機能」だ。

【写真】離れた場所にいる友人と「同じ映画を一緒に楽しむ」のがSharePlay

離れた場所にいる相手と同じ映画を同時に楽しむには本来、特別な装置は必要ない。時間を合わせて、同時に同じ映画を再生すればいいだけのことだ。

テレビでヒット映画が放送されると、SNSが盛り上がることは珍しくないが、それが可能なのは「テレビ放送という誰もが同時に視聴できるもの」で「同一の作品が流れている」からに他ならない。

SharePlayは、ネット配信型の映像サービスや音楽サービスを使うことで、このしくみを簡単に実現するものだ。

FaceTimeでの通話中に、シェアしたい動画や音楽を再生すると、「SharePlayを使いますか?」という表示が出る。そこでイエスを選ぶと、一緒に通話している人のところでもその動画や音楽が再生されるのだ。

早送りや一時停止などの操作も連動するので、「みんなで一緒に楽しんでいる」感覚に近くなる。スマホでもできるが、Apple TVを使ってテレビで楽しむことも可能だ。

【写真】スマホからだけでなく、Apple TVを使ってテレビで見る映像をシェアすることも可能に

「Disney+」や「Hulu」も対応

SharePlayで一緒に楽しむ動画や音楽は、「ネットを介して再生自体が共有されている」わけではなく、それぞれの端末で個々に再生されている。先ほど話した「同時に、同じ映画の再生を始める」ことを、OS側が自動でやってくれているわけだ。

そのため、SharePlayを楽しむためには必須の条件がある。双方が同じサブスクリプション・サービスに加入しているなど、「両者の各端末で同じコンテンツを再生する権利をもっている」ことが不可欠で、しかも、それがSharePlayに対応しているサービスであることが求められるのだ。

アップル自身が提供する「Apple Music」や「Apple TV+」などはもちろん対応しているが、アメリカでは「Disney+」や「Hulu」(どちらも日本で展開中のものとはシステムが異なるため、日本でサービス対応するかは現状では確認できていない)、NBAなどもサービス対応を開始する。SharePlayに対応するための技術情報は公開されるので、今後、対応サービスが増える可能性も高い。

【写真】アメリカではメジャーなサービスがSharePlayに対応アメリカではDisney+やHulu、NBAなど、メジャーなサービスがSharePlayに対応する

他のユーザーと一緒に動画配信を見る機能は、NetflixやAmazon PrimeVideoなども提供しており、決して目新しいものではない。だが、FaceTimeというメジャーな通話サービスとセットで提供してきたことが、アップルが打ち出してきた今回の特徴といえる。

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