「婚活」とは、「結婚したい」と思うからこそ行う活動のこと。ではそう思わずに50年近く生きてきた女性が「思うようになった」きっかけは何だろうか。
ヤンマというアパレル会社のデザイナー兼社長で東日本大震災ののち伝統産業である会津木綿の工場で代表もつとめるようになったナナさんは、結婚歴0回のシングルマザー。今まで結婚したいと思ったことはなかったようだが、2019年の夏から婚活を始めた。しかもNYで。

いったいなぜ婚活を始めたのか。そしてそこでどのような恋愛をしていったのか。
これは相手の名前はふせながらリアルを綴る、婚活ドキュメンタリーである。第1回はそもそも「婚活しよう」と思うに至ったふたりの男性との出会いについてお伝えする。

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「婚活は、自分で思いつくまで思いつかない」

まずは自己紹介。1971年生まれの亥年。6年前よりニューヨーク在住。二つの会社の経営者でシングルマザー。シングルと言っても筋金入り、バツなし未婚の母歴16年。
シングルマザーと言うと離婚という恐山を超えた百戦錬磨の人のようですが、私の場合は全く逆で、実は今まで付き合った彼氏と 喧嘩もしたことがない、という温室育ちであります。妊娠が発覚した時も、「あの〜妊娠したんですけど〜、あ、でも、自分一人で育てるし! 気にしないで! もう二度と現れませんから! お幸せに!」と一方的に去るという、
勇気ある行動と言われたりもするけど、私にとっては相手の意見を聞く方が勇気がいる……という(苦笑)。まあ、本当、人それぞれですよね。

そして、2019年の夏から、突如「婚活」を始めました。飛んだっ。

きっかけは、2年前に15年ぶりくらいに彼氏ができたことです。いやわからない、20年ぶりくらいかもしれない……、娘の父親とは、一方的に私が好きなだけで付き合っている関係ではなかったし、その前も長いこと彼氏はいなかった気がするので、まあ、とにかく、長いこと通常の(通常ってなにかはわかりませんが)恋愛関係はなかったわけで、うっかり長い冬を過ごしてしまったのです。

何故、彼氏ができて、婚活するんだ?という感じですが、ちゃんと説明いたします。長いですよ。でも、長い話にもなりますよね。だって、婚活って、すごく腰が重いじゃないですか。いや腰が軽い人もいらっしゃるのかもしれませんが、私の場合は自分で思いつくまで思いつかないし、他人に言われて「そうね!」となるかわからないけど、そもそもこの年になると誰も言ってこないし。でも私にとっては「そんなの私の自由なんだから他人にとやかく言われたくねー」とまで思うテーマでもなく、「ズボンの裾、靴下に入ってますよ」と、言われた 方も一瞬「はぁ?」(恥ずかしくて)言った方も「ははは」(余計なお世話ですよねすみません的苦笑)となるような「誰かさらっと教えてよー」みたいなものでした。

そんな私が、なぜ婚活しようと「思いついた」のか、そこに至るまでの経緯を話したいと思います。

ニューヨークに来て「彼氏」ができた経緯が婚活にも結び付く… Photo by iStock