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# 新型コロナウイルス

コロナ対策、オーストラリアが成功し、日本が大失敗した「残念すぎる」理由

同じ島国なのになぜ?

その差は歴然

同じ島国にもかかわらず、なぜこれほどの差がついたのか。日本とオーストラリアの新型コロナウイルス感染症対策だ。

豪州は、昨年一時的に感染者数が増加したものの、徹底的な対策を施しウイルスの封じ込めに成功。現在は、新規感染者数が1ケタの日も多い。

現地に住む筆者の友人によれば、人々はマスクをせず飲食店も通常通り開いていて、街は活況を取り戻しているという。一向に収束できず、昨年1年で調査開始以来最悪の780件もの飲食店が倒産に追い込まれた日本とは大違いだ。

両国の明暗を分けたのは、政府の戦略の差に他ならない。そもそも、感染症対策の基本は徹底的な検査と隔離だ。豪州では、本人が少しでも気になる症状があったら、原則無料で迅速にPCR検査を受けられる。

ビクトリア州のワクチン接種の様子(Photo by gettyimages)
 

他方、日本政府は感染症対策のための検査拡大に消極的で、国民に対する定期的なPCR検査は行わない方針を貫いてきた。

この方針に決定的な影響を与えたのが、昨年4月頃、厚生労働省の幹部が与党議員などに配布した資料の中の文言だ。

〈コロナウイルス感染症に罹っていないか不安に思っている人が多いため、無症状を含め広く希望者にはPCR検査を受けられるようにすべきではないか、という意見がある。しかしながら、PCR検査が100%の感度・特異性(注:「特異性」は後述する「特異度」の間違いだと思われる)を持たない以上、広範な検査の実施には問題がある〉

この資料では、人口100万人の都市で市民全員にPCR検査を行うと、〈実際は陰性にもかかわらず検査で陽性と判断されてしまう者(が)9900人〉とし、〈実際には不要なのに9900人が医療機関を受診→医療崩壊の危険〉と説明する。

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