「DOWN TOWN/がんばれないよ 初回生産限定盤SP1〜2」

なぜ今、ハロプロの超実力派Juice=Juiceがシティ・ポップの名曲をカバーしたのか

ハロー!プロジェクト所属のアイドルグループ、Juice=Juiceがニューシングル「DOWN TOWN / がんばれないよ」をリリースした。

両A面シングルの1曲目「DOWN TOWN」は、シュガー・ベイブの代表曲のカバーだ。このカバーにまつわるいくつかの文脈について解説してみたい。

 

シュガー・ベイブとハロプロの隠れた縁

シュガー・ベイブは、山下達郎や大貫妙子らが在籍していたことで知られるロックバンド。活動期間は約2年半と短く、唯一残したオリジナルアルバムが1975年リリースの『SONGS』で、「DOWN TOWN」はその2曲目に収録されていた(同曲はアルバム発売日と同日にシングル盤としてもリリースされている)。作詞はメンバーの伊藤銀次、作曲は山下達郎。

『SONGS』の発売レーベルは、当時はっぴいえんど解散直後だった大滝詠一の主宰するナイアガラ、発売元は独立系レコード会社(平たく言えばインディーズ)のエレックだった。

アルバムの宣伝を担当していたのが、当時エレックの社員だった山崎直樹。のちにアップフロントグループの社長そして会長となってモーニング娘。をはじめとしたハロプロ系アイドルを世に送り出した人物であり、ハロプロと「DOWN TOWN」の隠れた縁を感じさせる。

『SONGS』は、70年代当時にはアグレッシブだったりアウトロー的なイメージがまだまだ一般的だった邦ロックミュージック界隈において、そこにとどまらない豊かな音楽性により、同時期のはっぴいえんどと並んで、日本ロック史黎明期を飾る名盤としての評価が高い。シングルカットされた「DOWN TOWN」の人気も高く、現在までさまざまなアーティストによりカバーされている(たとえば土岐麻子、坂本真綾、TAHITI 80、ほか多数)。

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