リモートワークのコツを教えてもらうために住まいに快適な仕事環境をつくっている方を訪ねました。働くことと生活することをあえて分けず、伸びやかに楽しみながら暮らす堀出さん夫妻。“家族はクラスメイト”という言葉の真意とは? 試行錯誤をしながら辿り着いた理想的な職住一体とは?

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●暮らしている人
堀出隼さん・堀出美沙さん
隼さんはクリエイティブディレクター、美沙さんは料理家という肩書で、“食とデザイン”を軸としたクリエイティブユニット〈holiday〉として活動する。拠点は葉山。ケータリングなどの他に、子ども向けのアートイベントを企画することも。

働くことも、食べることも、
等しく人生の一部

本棚には仕事の本と子どもたちの絵本が隣り合って並ぶ。

クリエイティブディレクターの堀出隼さんと料理家の堀出美沙さん。“食とデザイン”を軸としたクリエイティブユニット〈ホリデー〉として活動する二人は、2人の子どもを育てる親でもある。仕事と家事、子育ての両立はさぞかし大変だろうと思いきや、「両立?」と笑いながら首をかしげる隼さん。

キッチンの壁に貼られた子どもたちの絵。ダイニングで働きながら顔を上げると、ふと目に入る。働きながら、家族の存在に励まされる瞬間。

「我が家では家事も仕事もごちゃ混ぜなんですよ。二人で活動しているけど、あらたまって打ち合わせの時間を設けることはないし、子どもの送り迎えや洗濯の話と並行して、次のイベントのアイデアが飛び出す。仕事と生活に境界線がないのだと思います」

額縁のようなユニークな形の壁で、ゆるやかに仕切られたリビング・ダイニングとキッチン。感覚としてはほぼワンルーム。同じ空間に身を置いて「家族が今、何をしているかを共有することが大切だと思う」と隼さん。

その言葉を象徴しているのが、リビング・ダイニングとキッチンを仕切るラワン材の壁。壁なのに、真ん中にはぽっかりと穴が空いていて、ダイニングテーブルに座るとキッチンで作業をする美沙さんの姿がよく見える。

キッチンでレシピを考える美沙さん。この日はミカンで何かスイーツを作ろうと考え中。ケータリングやお弁当などで大人数分の料理を作ることも多いが、スタッフに指示するためのレシピや食材リストはすべて手書き。一枚一枚ファイリングして、大切に保管してある。