本当に君は総理大臣になれないのか?大注目の立憲・小川淳也議員に問う

異端の政治家は新しいリーダーになれるか
中原 一歩 プロフィール

真剣勝負で聞いてみた

国家の利権の巣窟であり、日本の最高の権力が集中する永田町。その住人である国会議員は、本人が望むと望まざるとにかかわらず、そういった利権や権力、欲望や闘争と付き合いながら生きていくことを宿命づけられている。

ところが、小川はできるだけそういったものから自らを遠ざけようとしているように見える。目先の党利党略には関心がない。他方、日本という国家の理想を熱っぽく語らせると止まらない。

 

その無邪気な熱っぽさ、まっすぐな誠実さが、ある一定の層から熱烈な支持を集めるものの、同じ理屈で党内の出世が遠のいている。党内政治には無頓着。だからなのか、永田町にはつきものの派閥やグループに属することも、集団を作って群れることもできない。したがって仲間や同志のような人間が周囲には見当たらず、永田町では異端視されている。「数は力」の政治の世界では致命傷ではないかとさえ思う。

──それでも──。

「持続可能な日本にするための改革」を飽くことなく訴え続ける小川の話に耳を傾けているうちに、もしかしたら、行き詰まった日本を本当に変えることができるような次世代の政治家は、小川のような人間なのではないかと、少しずつ思うようになった。これは偽らざる本心だ。

いまの日本の政治には「新しい軸」が必要なのではないかと思う

安倍晋三氏や菅義偉氏のような自民党系のリーダーとも、枝野幸男氏や志位和夫氏のような野党系のリーダーとも、あるいは小池百合子氏や橋下徹氏、山本太郎氏のような第三極のリーダーとも異なる、全く新しい「何か」を示せるリーダーが求められているのではないかと思う。もちろん、それが小川である必要はないかもしれない。だが、明日の日本をゆだねるリーダーの選択肢が多いに越したことはないだろう。

少し前の日本だったら、小川のような理想追求型の政治家がクローズアップされることはなかっただろう。だが、人口減少や新型コロナウイルスの影響によって、いまの日本は想像もつかないスピードで「変動期」に突入している。ともすれば、数の力という現実の前に、理念や理想を語る者は嘲笑されただろう。

しかし、理念も理想もない「政治の言葉の貧しさ」は空しすぎる。だからこそ、いま、小川のような、青臭く、熱く、切ないほどにまっすぐな理想論が、次代の日本のための一握の福音となるかもしれない。

一部の例外を除けば、総理大臣を目指さない国会議員はいない。だからこそ、私は、この小川淳也という全く無名で異質な政治家に問うてみたかった。

「なぜ」ではなく、「本当に君は総理大臣になれないのか」と。50歳になったこの青臭すぎる政治家に、日本という国の未来のあり方について、真剣勝負で、本気で問うてみたのが本書である。大物政治家の本はたくさん出版されているが、大物でない政治家の胸の内にここまで徹底的に切り込んだ本はないと思う。ある意味、奇書である。

なお、取材を終えたいまでも、正直、私は小川が「政治家に向いているか」という点については、はっきりとした結論を見出すことができなかった。

その答えは読者各位の胸の内にゆだねてみたいと思う。

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