夫の死で「銀行口座凍結」…生活費が引き出せなくなった妻のヤバすぎる末路

まさかこんな事態になるとは…

口座を凍結させていただきました

葬儀費用が100万円、未払いの医療費が20万円、電気代が月5000円、固定資産税が15万円……。おカネの支払いを求められるたび、冷や汗をかく。田口久子さん(77歳・仮名)が3年前に体験した出来事だ。

「夫が亡くなり、地元の信用金庫でおカネを下ろそうとしたときのことです。ATMにキャッシュカードを入れると、『お取り扱いできません』と表示され窓口に行きました。すると『旦那様が亡くなったと伺い、口座を凍結させていただきました』と言われたのです」

夫婦で暮らしていくためのおカネのほとんどすべてが、この口座に入っていた。田口さん自身の口座に振り込まれるのは、国民年金が月に6万円ほどしかない。

Photo by iStock
 

総決算に向けた準備が足りないと、残された家族が必ず困ること—それが口座凍結だ。

「口座凍結を解除するには、遺産分割協議書を作る必要がありました。ところが、財産は私と長男が相続するはずでしたが、次男が『自分にも財産を寄越せ』とごねだして、遺産の分け方を決めるのに難航したのです。息子たちに『生活費がないから早く決めて』とは言い出せず……」(田口さん)

死後、遺産をどうやって分けるかが確定するまでは、銀行は口座を凍結する。家族の誰かが勝手に預金引き出し、トラブルになるのを防ぐ必要があるからだ。

凍結を解除するにはまず、遺産分割協議書を用意する。そのうえで、亡くなった人の出生から死亡までのすべての戸籍謄本、すべての相続人の戸籍謄本と印鑑登録証明書など、多岐にわたる書類を集めて提出しなければならない。

夫を失って精神的に弱っている中、2ヵ月、3ヵ月とダラダラと時間が過ぎていき、やがて自分の預金口座の底が見え始める—。

こうした事態を避けるために、'19年7月から「預貯金の払戻し制度」がスタートした。これを利用すれば、遺産分割協議の途中であっても、金融機関ごとに最大150万円を出金できる。

関連記事

Pick Up

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/