川口(KAWAGUCHI)さんとエミリ(EMILY)さんによるフォークデュオの『HONEBONE』。誰もが隠し持っている心の奥底にある想いやジレンマなどにフォーカスした歌詞は「わかりみが強すぎる」と多くの人から共感を集めています。

写真/HONEBONE

そんな歌詞を多く手掛けているのが、ヴォーカルのエミリさん。テレビやラジオ、ネットメディアなどに見せる彼女は、底抜けに明るい印象ですが、実は子どもの頃から「自分の気質」に悩んできたといいます。

今回は、あまり人に話さなかった「自分でも付き合いにくかった自分」についてエミリさんに寄稿してもらいました。

※「ごじゃっぺ」という言葉の意味には、「いいかげん」「バカ、マヌケ」「役に立たない」など諸説あります。

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何かと「気にしい」な私のこの性格

私はHSPだ。自分ではそう思っている。
HSPとは「ハイリーセンシティブパーソン」の略。病気ではないが視覚や聴覚、感受性が敏感な人、要は「超繊細な人」「繊細さん」ということだ。

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(武田友紀著)という本がヒットしたりして、ここ2~3年くらいで世の中に広まった言葉だと思う。私もテレビでHSPのことが特集されているのを見て、「これって私じゃん!」と直観的に思った。  今もこのコラムを書くために入ったカフェのBGMがデカすぎてとても気になるし、こんなご時世なのに大声で話している男女がとてもとても気になる。

敏感な感覚はそういった周囲の環境に対してだけでなく、自分にも向く。こういう店を選んでしまったことを結構引きずって、落ち込んでしまうのだ。

このコラムのテーマについて編集部の方と打ち合わせをしていたときの話。 私は一旦書き上げたコラムに納得がいかず、「こんなの出せません……私は気にしいなのでもっと熟考させて下さい……でも何を書いたらいいのか迷ってます」 と書けないことをあやまった。すると、編集部の方がこう言った。

「その気にしい、気にしちゃう繊細な性格について書けばいいじゃないですか!」と。

なるほど、それなら書くことがたくさんあるぞという気持ちになった。  私は今起こっているカフェの出来事のように、とにかく日々生きてるだけで傷つくことが多い。過去にも、勝手に気にして自爆することがたくさんあった。第三者から見たらどうでもいいことだと分かってはいるが、自分ではどうにもできないから困ってしまうのだ。

あーそれにしてもうるさいな、この店内BGM。他の人には合うのかもしれないが、私には申し訳ないけれど、どうも波長が合わない。店を変えて話の続きを書くことにしよう。

自分が「繊細さん」「HSP」であることを告白してくれたHONEBONEのエミリさん。写真/HONEBONE