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ドイツから帰国して分かった「日本の水際対策」の予想外の厳重さ

日本人でさえ融通は一切きかない

出発前の準備がまず大変

5月31日、ドイツのフランクフルトから羽田に着いた。日本では入国規制がゆるゆるだと言う噂があるが、実は現在、水際対策は非常に難しくなっている。その様子があまり知られていないようなので、本日はそれをご報告します。

まず、出発する72時間前までに、現地で(私の場合はドイツで)コロナ検査を受け、日本外務省の要求する書類に、陰性であったという現地の医者の証明を貰わないと、飛行機には乗れない。

こう書くと簡単そうに聞こえるが、まず、日本側の要求するコロナ検査は、ドイツ全国ですでに15000ヵ所もあるテストセンターの簡易テストとは種類が違うので、やっている場所が限られているし、時間もお金も余計にかかる。

しかも現在、ドイツの国内線がほとんど飛んでいないため、フランクフルトまで列車、あるいは車で行かなくてはならず、飛行機の出発時間によっては、前の晩にフランクフルト入りしなければならない可能性も出てくる。

つまり、地元で規定のテストを受けられた場合も、その結果が出るのを24時間も待ち、医者の証明を貰い、それからフランクフルトに移動し、宿泊したり、さらに待ち時間やら12時間の飛行時間を足したりして逆算していくと、条件である「検体採取より72時間以内」を超えてしまう危険がある。

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そのため、大抵の人は結局、フランクフルトまで行って、空港の検査センターで検査をしようという結論に落ち着く。ただし、それでも最後まで一抹の不安は残る。フライト準備完了でフランクフルトまで来たのに、もし、結果が陽性なら一体どうしよう?という不安だ。

空港でのコロナ検査は、24時間後に結果がわかるものだと、医者の証明を含めて1万円強。6時間後に結果がわかるものだと2万円ほど。現在は、日本外務省の求める書類が、少なくともフランクフルトの検査センター関係者の間では知られてきたので、「日本行きのための書類ね、はいはい」と、わりとスムーズだが、最初はかなりの混乱が起こったらしい。それについては後述する。

 

なお、この陰性証明の他にも、日本に入って2週間の間の居場所や接触者確認のための厚労省のアプリ、また、居場所の映像を確認するためのSNSなども用意しなくてはならない(スマートフォンを所持しない人は、羽田でそれをリースしますということを約束させられる)。そして、法務大臣宛には、規則に従うという誓約書。

つまり、飛ぶ前に、慣れないことをたくさんしなければならず、頭がかなり混乱した。

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