日本と韓国の「経済成長率」、ここまで差がついてしまった根本的な理由

日本は公共投資も息切れ…
高安 雄一 プロフィール

韓国でも昨年末から1月上旬にかけては感染者が急増しており、1月中旬以降は減少に転じたものの昨年のように感染者の発生が抑えられた状況とはいえなかった。よって、外出自粛などの影響は小さくなく、日本と同様、飲食などサービス消費は不振であったと考えられる。

しかし韓国では、自動車や家電製品を中心とした耐久財の売れ行きが堅調であったことから、民間消費がプラスとなった。耐久消費財の売れ行きは、消費者の景況感が大きく影響する。よって、日本の消費者は今後の景気に対しまだ弱気である一方、韓国の消費者は今後の景気は改善する可能性が高いと考えていることがうかがえる。

 

半導体産業で投資が活発

次に設備投資である。2021年1~3月期の日本の設備投資は1.4%のマイナスであったが、韓国では6.6%という比較的大きなプラスとなった。新聞報道によれば、日本は2020年10~12月期がプラス4.3%であった反動減で、2021年1~3月がマイナスに落ち込んだとのことである。

韓国では機械類などの増加が設備投資の増加を支えたが、これは半導体の需要が好調であり、半導体製造装置への設備投資が多くなされたことに起因すると考えられる。

日本の設備投資は、増加しては、その後息切れして減少するといった不安定な動きとなっているが、韓国はおおむね一貫して設備投資の安定した増加が続いている。

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