「JAPAN’S AUTHENTIC LUXURY」の略語となる造語「JAXURY」。“ほんもの”を見極めるための新たなる指針に基づいて、JAXURY委員会がファッション、美容、宿泊、飲料、茶菓子、器・道具、インテリア、ライフスタイル……オールジャンルから選定した「JAXURY アワード」を開催。いま私たちにとってのJAXURYなブランドの素晴らしさを知る喜びは、本当に送りたい毎日を、生活を、人生を、あたらめて発見する喜びにもきっとつながるはず。

今回は、「とらや」「櫻井焙茶研究所」をはじめとする、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごせる茶寮をご紹介します。

●情報は、FRaU2021年5月号発売時点のものです。

●JAXURY委員会のメンバー
小山薫堂さん(放送作家、脚本家、ラジオパーソナリティ)、前野隆司さん(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科教授)、重松理さん(ユナイテッドアローズ名誉会長)、奈良宗久さん(裏千家今日庵業躰)、齋藤薫さん(美容ジャーナリスト、エッセイスト)、森岡弘さん(ファッションディレクター、スタイリスト)、隅谷彰宏さん(テイラーアンドクロース株式会社 代表取締役)、川合寛妥さん(株式会社赤坂柿山 代表取締役社長)、吉岡久美子(講談社 FRaU JAXURY号編集責任)

とらや
虎屋菓寮 赤坂店

5世紀にわたり、和菓子とともに歩んだ歴史

ガラス張りになった厨房を覗くと菓子作りの様子が見える。右手窓の向こうには赤坂御所の緑が。

室町時代後期に京都で創業した「とらや」。当時、後陽成天皇が在位中であった頃から御所の御用を勤めていたことは、御用商人の御用開始時期を記した文書「御出入商人中所附」(1754年)から知ることができる。そして明治2年、東京遷都の際、天皇にお共して、京都の店はそのままに東京にも進出した。

季節によって内容が替わるあんみつ(黒蜜)¥1540。
モチモチとした白玉と氷入りの冷し汁粉¥1320(販売は4月21日~の季節限定)。

そんな「歴史・神話」に彩られた社史を背負う和菓子店の旗艦店は2018年にリニューアル。建築家、内藤廣氏が手がけたモダンな空間で、できたての和菓子やあんみつ、軽食などをいただくことができる。

地階に設けられた「虎屋 赤坂ギャラリー」では和菓子や日本文化にフィーチャーする、さまざまな企画展を開催している。入場無料。

2020年には「とらや パリ店」40周年を記念し、世界のトップパティスリーのひとつ「ピエール・エルメ・パリ」とのコラボレーションから生まれたお菓子を提供。常にチャレンジし続ける老舗だ。

東京都港区赤坂4-9-22 
☎03-3408-2331

櫻井焙茶研究所
茶房

ロースト&ブレンドの技術で
日本茶の概念がガラリと変わる

天井は和紙貼り、壁は左官仕上げ。煎茶やほうじ茶、ブレンド茶など約20種類のお茶や茶器などを販売。

にじり口をイメージした低い位置にある間口。つくばいに見立てたガラスボウルには蛇口から緩やかに水が流れる。現代的な感覚でアップデートされてはいるが、もてなしの精神が凝縮されたこの空間はまさに茶室だ。

スタッフによる所作も美しい。

ここで店主、櫻井真也氏は独自の「感性」で新しい日本茶の世界を作り上げている。スタンダードな緑茶は産地や蒸し具合、ほうじ茶はロースト加減も段階別で選べるようになっており、さらには阿波番茶にイチゴやバラ、煎茶にスペアミントなどのオリジナルブレンドも。

お茶と和菓子のセット¥1540~、お茶のコース¥4800~。

また、櫻井さんが元バーテンダーということもあり、ジンやラムなどでお茶を抽出した“茶酒”も提供。これまでにないお茶の体験ができる。

東京都港区南青山5-6-23 スパイラル5F
☎03-6451-1539