子どもと一緒に一歩一歩

ある朝、長男が「幼稚園に行きたくない」というのであれこれ手を使って説得し支度をした後、スクールバスを待っているバス停で、「意地悪をするお友達がいる」とボソッとつぶやいた。4歳児同士だし、遊びの延長でそんなふうに受け取ってしまうこともあるのかもしれないが、念のため、「先生にもメールをしておくね。嫌なことをされたら『Stop it!』とか『No!』って言うんだよ」と伝えた。前にも何度か同じような話を長男から聞いていたが、その日は約束通りすぐに先生にメールをした。

するとすぐに先生から返事が来た。「そのような嫌な思いを息子さんにさせてしまったことを謝ります。そして、そのような場面にあったときにどういうふうに対処し、どんな言葉を友達に使うかを一緒に考えます」とメールが返ってきた。メールをして、長男、先生、私にとっても、よかったなと思った。幸いその日は嫌な思いをせず楽しく過ごすことができたようで、その次の日はスムーズに幼稚園に出掛けていった。

私自身、すぐにメールをするのをためらってしまいがちだったが、些細なことでも連絡を密にする、自分の気持ちや心配ごとを先生と共有する、と言うのがとても大切なことだと学んだ。技術の進化のおかげで、私は先生から来たメールはまずgoogle翻訳にコピペして、大体の内容を把握し、私の返信はDeepLという翻訳サイトを使う。DeepLは日本語の微妙なニュアンスも英語に翻訳してくれるため、私が伝えたいことの誤解も生まれにくいと感じる。メールを書く時間も短縮できるようになった。

リモートワークで日本のテレビ番組に生出演しました。写真提供/福田萌
-AD-

長女が技術と自分流を駆使しながら単語テストを攻略しつつあるように、私も娘にならってメールを攻略し、先生と連携することで、子供たちの成長を見守っていければと思う。慣れない毎日は大変だけど、私自身の小さな進歩も日々感じられることが、こちらに来て嬉しいことの一つだ。

シンガポール移住を決めるまでの話など、これまでの連載を読む