ディズニーの実写映画「クルエラ」が、5月27日映画館、5月28日ディズニープラスプレミアアクセスで公開されました。本作は、クラシックアニメ映画の「101匹わんちゃん」(1961年)に登場するヴィラン(悪役)クルエラ・ド・ヴィルの若き日の姿をオリジナルストーリーで描いた作品です。主演は「ラ・ラ・ランド」(2016年)でアカデミー賞を受賞したエマ・ストーン。エマ・トンプソンが物語の鍵を握るバロネスを演じます。

ディズニーは、プリンセスと同じようにヴィランズ(悪役)もブランド化しており、「マレフィセント」(2014年)など、ヴィランの視点から描かれた作品も作られるようになってきました。本作も、ヴィランの魅力を掘り下げた作品のひとつ。今回は、ヴィランの魅力を描いた実写映画を見ていきましょう。

エマ・ストーン photo by gettyimages
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スタイリッシュな「クルエラ」

「101匹わんちゃん」に登場するクルエラは、抜群のファッションセンスを持つ冷酷非道な悪女。本名はクルエラ・ド・ヴィル(Cruella de Vil)。クルエラ(Cruella)には、残酷・残忍という意味があり、de Vilを悪魔を意味するデビル(devil)に掛け合わせて、有名なデザイナーでありながら、犬を殺して毛皮を剥ぎコートを作る危険な毛皮マニアという設定になっています。しかし、エステラという別名もあり、もうひとつの人格が見え隠れします。外見は、右側が黒、左側が白のヘアスタイルが特徴で、ファッションは黒(邪悪)、白(正義)、赤(野心)がシンボルカラーとなっています。

映画『クルエラ』より (C) 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

グレン・クローズ主演の「101」(1996年)と「102」(2001年)も、クルエラを描いた作品で、クルエラの善と悪を対比させたファッションやメイクが注目されました。ダルメシアンの毛皮でコートを作ろうと目論む邪悪なクルエラは黒の分量が多め、シャープなラインを多用し、残虐で傲慢なイメージが強調されます。心理操作を受け、善良な愛犬家エラとして活躍する場面では、白の分量が多くなり、丸みを帯びたフォルムになっています。

クルエラと対決するのは、ダルメシアンの飼い主である若い男女。動物を愛する善良な男女が恋に落ち、幸せな結婚をするロマンスも描かれています。