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日本企業はなぜ中国と手を切らないのか―やがて身ぐるみ剥がれるのに

ユニクロの稚拙な対応は象徴的だ

夜逃げしない日本企業は立派だが……

拙著「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」は、2008年の北京オリンピック華やかりし頃に発刊された。当時の共産主義中国は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いと世間には思われていたから、この本に対して「いったい何をバカなことを言っているんだ」という反応も多かった。

ユニクロ北京店 by Gettyimages

しかし、中国が「いずれはタイタニック号のように沈没する」という理由を説明したのが本書であり、3月29日公開の「『金の卵を産むガチョウ』を絞め殺す習近平政権に未来は無い」や朝香豊氏の「中国経済いよいよ崩壊寸前…! 習近平が今度こそ本当にその引き金をひく」のように、まさにタイタニック号の前に氷山が迫っている状況だ。

前記の著書発刊当時、驚くべき数の韓国企業が共産主義中国から夜逃げしていた。なぜ夜逃げをしたのかと言えば、中国は「行きはよいよい帰りは怖いシステム」を採用しているからだ。

どのようなことかというと、当時外資系企業の誘致に熱心であった中国共産党は、数々の外資系優遇措置をちらつかせ、また白酒(ぱいちゅう、中国酒)宴会で肩を組んで「我々は友達だ」と仲間に引き入れる。

ところが、進出してみて「話が違う」と感じて撤退しようとすると、鬼のような形相になり手のひらを反す。詳しくは拙著を参照していただきたいが、要するに「身ぐるみをはがされて裸で追い出される」のだ。また、撤退を表明した外資系企業の社長をはじめとする経営幹部の監禁事件もしばしば起こっている。

結局、韓国企業の行動は褒められたものではないが、闇金のえげつない取り立てから逃れるための「夜逃げ」程度には同情できる。日本でも「夜逃げ屋本舗」という夜逃げの助っ人を肯定的に描くテレビドラマや映画があった。

しかし、忍耐強く誠実な日本企業はそのような過酷な環境でも、歯を食いしばって耐え忍んできた。

また、一般論で言えば、2月28日「1400年の歴史、世界最古の会社が日本に存在している…!」で述べた、「継続性」が日本繁栄の基盤だ。

しかし、共産主義中国がそのような日本人の誠意が通じる相手でないことは確かである。例えば、鄧小平に請われ改革・開放という現在の中国繁栄の基礎作りに多大な貢献をしたパナソニックを始めとする日本企業が、現在どのような扱いを受けているのか見れば分かる。

また、前記記事で述べたように、日本には1400年の歴史と共に「式年遷宮」という素晴らしい革新の知恵もある。

日本人の行動は遅いように見えても、ある瞬間から爆速になり、全体を通して見れば欧米と変わらない。

 

そして、日本の中国ビジネスは「爆速で社を建て替える時期」に入りつつあるから、もたもたして、その流れに乗り遅れるべきではないといえよう。

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