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「逆ハーレム」をつくる珍しいネズミに、少子化解決の「ヒント」があった…!

ハダカデバネズミの不思議な生態とは?
東アフリカにのみ生息する非常に珍しいハダカデバネズミ。名前の通り「毛がなく肌がむき出し」の見た目もさることながら、1匹のメスと複数のオスが「逆ハーレム」のような集団を形成するのが大きな特徴だ。「死」を通して生命を考える新書『生物はなぜ死ぬのか』から、ハダカデバネズミの不思議な生態を紹介しよう。

ハダカデバネズミが超長寿なワケ

ネズミの中には、体が小さいにもかかわらず食われて死なないタイプのものもいます。ハダカデバネズミがそれに当てはまります。ハダカデバネズミは、その名の通り毛がなく出っ歯で、アフリカの乾燥した地域にアリの巣のような穴を掘りめぐらし、その中で一生を過ごします。

ぐっすりと昼寝しているハダカデバネズミ(筆者撮影)
 

天敵は時折ヘビが侵入してくるくらいで、あまりいません。そのため体長は10センチメートルとハツカネズミとほぼ同じ大きさですが、ハツカネズミ的死に方、つまりより早く成熟して、より多くの子孫を残して食べられて死ぬ、ということにはならずに、寿命を全うできます。その寿命は、なんとハツカネズミの10倍以上の30年。ネズミの仲間では最長です。

ハダカデバネズミが長寿になったのは、天敵が少ないためだけではありません。そこには、長寿を可能にする重要なヒントが隠されています。

まず、低酸素の生活環境です。深い穴の中で、100匹程度が集団生活を送っているため、酸素が薄い状態に適応しています。普通のネズミは酸素がなくなると5分程度で死んでしまうのに対し、もともと酸素が少ない環境で生活しているハダカデバネズミは20分以上生きていられます。

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