# 教育

月80〜90時間の残業は当たり前?「世界一忙しい日本の教師」を救うヒント

5つの仕事をやめてみよう
須貝 誠 プロフィール

日本経済新聞の記事「給食費、学校徴収が7割 教員負担重く」(2020年11月4日)には、次のように書かれている。一部を抜粋して引用する。

〈文部科学省は4日、学校給食費の徴収・管理業務について、全国の教育委員会の74.0%が学校に委ねているとの調査結果を発表した。教員の負担軽減や働き方改革などに向け、国は業務の自治体への移管を求めており、教育現場の動きの鈍さが鮮明になった形だ。
(中略)
調査結果とあわせて同省は既に公会計化を進めている自治体の事例も示し、千葉市は18年度の導入以降、1校当たり年間で190時間の教職員の業務削減効果がみられたとしている。

同省は「公会計化の導入で、自治体予算の予備費などを給食費に充てる対応も可能になる」(担当者)と指摘。引き続き導入を促し、教員が子どもの指導に専念できる環境づくりにつなげたい考えだ〉

このように、文科省が学校給食費の徴収や管理を教員や学校が行うのではなく、自治体が業務として行うようにし、子供としっかりと向き合い、「本来の教師の仕事を行うこと」と言っているのだ。 

上記のような、本来の業務でないと考えられる仕事の影響で、残業することが教師にはある。

 

「マインドリセット」で残業をなくす

教師の残業問題として、残業代が出ないこともよく取り上げられる。多くの一般の企業では、残業すれば残業代が出るだろう。しかし正規の教員であっても、残業代は出ない。教師の給与には、すでに4%を残業代として上乗せしているからだ。毎日残業しても、何時間残業しても、残業代は出ていないのと同じである。

だが、このような制度が悪いと言っているだけでは残業はなくせないだろう。制度をすぐに変えることは無理だとしても、教師自身の工夫次第で残業をなくすかあるいは軽くすることはできる。自分のマインドをリセットすることで、残業をなくす、あるいは軽くすることは、できるのだ。

教師にとっての残業をなくすための「マインドリセット」とは、やらなくてもいいことを思い切って、やめてしまうことだ。やらなくていいことは何か。仕事の仕方の工夫次第で、残業しなくてもいいようにできることは何か。

若手教師の働き方(東洋館出版社)に書いた中から5つ取り上げる。具体的には、

1「会議」
2「授業準備」
3「毎週の時間割つくり」
4「テストの採点」
5「教室掲示」

の5つーー放課後にやっていたこれらの仕事をやめたり、あるいはその時間を有効活用したりするのだ。1つずつ解説する。

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