〔PHOTO〕gettyimages

ミャンマーで今「外国人ジャーナリスト」が次々と拘束されている理由

反軍政情報はすべて「偽りの報道」容疑

米国籍ジャーナリストが拘束

2月1日に軍によるクーデターが発生してから約3ヵ月が経過したミャンマーでは、民主化回復を求める市民への実弾発砲を含めた強権的な弾圧が続いている。

人権団体などによると、これまでに反軍政デモ参加者や「不服従運動(CDM)」参加者などで犠牲となった市民は子供を含めて800人を超えている。

軍政はミャンマー国内での強圧的な弾圧が「テロ行為であり、兵士はテロリストである」などとする情報が国際社会に発信されることに必要以上に神経を使っており、ミャンマー国内の国営メディア以外の新聞、テレビ、ネットメディアに対する検閲、報道免許取り消し、事務所捜索などと同時に記者、ジャーナリストへの暴力、拘束そして収監が進められている。

人権団体によると、ミャンマー国内で2月1日以降、当局に身柄を拘束されたマスコミ関係者は確認されただけで少なくとも34人というが、実際にはさらに多くのメディア関係者、フリージャーナリストが拘束されたり、脅迫、暴行の対象になったりしている可能性があるという。

そうした中、5月24日、ヤンゴン国際空港から出国しようとしていた米国籍のジャーナリストが搭乗直前に当局によって身柄を拘束されたことが明らかになった。

Gettyimages

米国務省「報道は承知している」

空港で拘束されたのはミャンマーで情報発信を続けていた「フロンティア・ミャンマー」(https://www.frontiermyanmar.net/en/)の編集長で、ミシガン州デトロイト出身のダニー・フェンスター氏(37)。家族に会うため1年ぶりに帰国する予定だったという。

ダニー氏の勤務先の「フロンティア」関係者が米テレビ局CNNや米政府系放送局「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」などに明かしたところによると、同氏は24日午前10時ごろ、ヤンゴン国際空港でマレーシアのクアラルンプールに向かう航空機に搭乗しようとしていたところを治安当局関係者に拘束され、そのまま連行されたという。

「フロンティア・ミャンマー」関係者はダニー氏の携帯に連絡をしようとしたが、繋がらず、拘束理由も連行された場所もわからなかった。その後の情報で、ダニー氏はヤンゴン市内にある主に政治犯が服役している悪名高い「インセイン刑務所」に運ばれて、収容されていることが判明した。

 

ダニー氏は米国籍のジャーナリストのため、米国務省は「ダニー氏拘束の報道は承知している」として現在鋭意情報収集に当たっている段階であることを明らかにした。

国務省は「米国民を支援する責任があり、現地の状況を逐一モニターしている」として事態の推移を見極めながら、米政府としての対応策を模索しているとみられる。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/