アメリカ情報機関は日本で何をしているのか

闇の盾(8)政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男
寺尾 文孝 プロフィール

東京は米軍基地に囲まれている

さらに日本の中枢・東京は、その周囲を米軍基地で囲まれた形になっている。横田、厚木の両基地、第七艦隊が寄港する横須賀海軍施設をはじめ、相模総合補給廠、所沢通信基地などである。一方自衛隊は横田、厚木を米軍と共用しているものの専用施設は茨城に百里基地、石川県の小松基地があるくらいで、航空自衛隊の主要な基地は青森の三沢、北海道の千歳など離れた場所にある。

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首都圏にいざという事態が起きた場合、米軍のほうがはるかに機動的な対応をとれるのである。しかも各基地への着陸料、寄港料もいっさい免除されている。トランプ大統領(当時)が2017年に来日した際、大統領専用機エアフォースワンは横田基地に着陸したが、もちろんその際も着陸料は払っていない。

福生市、立川市、武蔵村山市、昭島市などにまたがる714ヘクタールを占める横田基地は、日米地位協定によって東京、神奈川、静岡、山梨、長野、新潟に及ぶ上空2万3000フィート(=7010メートル)をその進入管制空域とし、民間機はこの空域を迂回して飛行することを強いられている。もし横田基地が日本に返還されていれば、成田空港を造る必要などなかっただろう。

また、米軍人、軍属が公務執行中に犯罪を犯した場合、その裁判権はアメリカ側にあるとされている(第17条)。

はたして本当に日本が独立国といえるのか、私には疑問だ。

 
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【本書に登場する主な人物】後藤忠政・田中角栄・周防郁雄・尾上縫・田中森一・小林旭・則定衛・池田保次・中江滋樹・佐々淳行・宅見勝・浜田幸一・羽賀研二・許永中・高橋治則…
第一章 渋谷ライフル銃事件
第二章 秦野章と田中角栄
第三章 トラブル・シューター
第四章 警察官僚の落とし穴
第五章 ドリーム観光攻防戦
第六章 バブル紳士たちの宴
第七章 裸一貫の再出発
第八章 日本リスクコントロール
第九章 墓場まで持っていく秘密
第一〇章 見えない権力

 
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