アメリカ情報機関は日本で何をしているのか

闇の盾(8)政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男
寺尾 文孝 プロフィール

日本の世論を”操作”している

CIAは、日本の国会議員はじめ、首長、県議、市議にとどまらず、区議や町議の情報まで集めていた。それも議員本人の素行だけでなく、その家族にまで調査が及んでいるのである。日本政府にも内閣情報調査室などの情報機関があるが、集めている情報の幅広さも、深さも比べものにならない。驚くほどの費用と手間ひまをかけて日本の情報を収集し、日本の世論が「反米」に向かないように神経を使っている

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村松さん、越先生一家とのスキー旅行は7年ほど続いたが、スキーのあとは「大使館員」のアメリカ人たちと深夜まで飲み、かつ語った。サイマル・アカデミーの生徒さんが通訳してくれて、私も思う存分持論を述べた。

 

彼らと議論したのは、日本とアメリカの関係についてである。

日本は敗戦から6年後の1951年、サンフランシスコ平和条約で主権を回復した。しかし、この条約で日本は、朝鮮・台湾だけでなく千島列島、樺太を放棄し、琉球諸島、小笠原諸島はアメリカの信託統治下に置くことに同意した(第二条、第三条)。

このサンフランシスコ平和条約締結直後に結ばれた日米行政協定、それを一部修正・改定した日米地位協定において、アメリカは事実上、日本中どこでも好きな場所に基地を保有できる権利を有している(第二条1)。

今後、もしロシアが日本に北方領土を返還すれば、アメリカはただちに北方領土にミサイル基地をつくるだろう。そこがロシアの喉もとに当たる急所だからだ。ロシアにしてみれば、そんなことが容認できるはずがない。

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