日本リスクコントロール社長 寺尾文孝氏

カネに汚い男・舛添要一と羽賀研二の懇願

闇の盾(6)政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男
年会費2000万円。日本最強・最高の危機管理会社、日本リスクコントロール。著名政治家、一流企業経営者、「芸能界のドン」、暴力団組長までが頼りにする知られざる「駆け込み寺」だ。依頼を受けるのは紹介者からの紹介があったときのみ、電話番号も公開せず、ホームページすらない。
同社の寺尾文孝社長は警視庁元機動隊員で、秦野章元警視総監の秘書を経て日本ドリーム観光の副社長を務め、許永中、伊藤寿永光、高橋治則、後藤忠政、中江滋樹らバブル紳士と対峙した。1999年に日本リスクコントロールを立ち上げ、政財界の「盾」として闇から闇に数多くの依頼を処理してきた。政治家・経済人・芸能人たちの「墓場まで持っていく秘密」。その一端を明かす驚愕の手記『闇の盾』の一部を紹介する。

カネに汚い男

2014年、元首相の細川護熙さんが都知事選に出馬した際に相談を受けた。前年末、私は胃がんの手術をした直後だったが、細川さんから、「どうも事務所の内部がガタガタで、組織がうまく動かないんですよ。寺尾さん、事務所の監督をしてもらえませんか」と頼まれたのだ。

小泉純一郎元総理(左)と細川護熙氏の2014年の選挙活動の様子

病み上がりの身体で選挙事務所に顔を出してみると、鳩山邦夫事務所から派遣されている秘書が5人もいるという。都知事選の対抗馬の舛添要一陣営にも、同じように鳩山のところから5人が来ているとわかった。つまり、鳩山はどちらが勝ってもいいように両方に恩を売ろうとしていたのだ

 

潤沢な資金力がなければできない戦略だが、そんな「腰掛け秘書」がまともに働くはずがない。私はその5人すべてに選挙事務所から離れてもらった。

小泉純一郎元総理が支援した細川さんは新宿、銀座などの街頭では圧倒的な人気で、人の波どころか渦ができるほどの熱気だった。一方の舛添候補は、いくら街頭演説しても通行人が振り返らないくらいである。この分なら、舛添など一蹴するかと思われたが、焦った政権与党は新聞・テレビに圧力をかけた。それぞれの候補の扱いを公平にするようにと文書で通達し、結果的にそれが功を奏して、細川人気は都心部ではすごくても、多摩地区など周辺部では広がりを欠いた。選挙は、残念ながらかなりの大差で敗北した。

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