相続したマンションを1000万円で「フルリノベ」した夫婦に起こった悲劇

コロナ禍で増加中「重大なトラブル」
日下部 理絵 プロフィール

コロナ禍で火災が増加している

やはり実家マンションは、相続後すぐに売却すべきだったのだろうか。猛さんは絶望的な気持ちになった。今となっては売却しようにも、部屋の状態が状態のため、市場価値より極めて低い価格となってしまう。

業者買取という選択肢もあるが、住むにしろ、貸すにしろ、売却するにしろ、また何らかリフォームが必要なのは間違いない。斎藤夫妻は仮住まいの賃貸マンションでどうするべきなのか、頭を悩ませたまま毎日を過ごしている。

 

斎藤さんの身にふりかかった悲劇は他人事ではない。2021年1月の東京消防庁の発表によると、コロナ禍による外出自粛などによって、ガスコンロによる住宅火災が、19年と比較して19.6%も増えているという。

長引く外出自粛やテレワークによって自宅で過ごす時間が増え、自宅で調理する機会が増えたことが主な増加要因と見られる。そのほか、電子レンジで加熱しすぎたことによる突然の発火も増えているという。

後になってわかったことだが、奇しくも斎藤さん宅の真上の部屋も、揚げ物をしている最中に目を離したのが原因だという。

火災は自身だけでなく、他人の人生も狂わせてしまう。保険に入っていれば大丈夫と思っていても、斎藤さんのケースのように補償の対象外になり、窮地に追い込まれる可能性も少なくないのだ。

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