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相続したマンションを1000万円で「フルリノベ」した夫婦に起こった悲劇

コロナ禍で増加中「重大なトラブル」

突然、父が息を引き取った

都内の中高層マンションに住む斎藤 猛さん(仮名、54歳)さんは、父親の死去をきっかけに実家マンションを相続した直後、思わぬマンショントラブルに巻き込まれることになる。

斎藤さんは、小学校高学年に両親が離婚し、父親に引き取られ育った。シングルファーザーとなった父とはぶつかることも多かったが、大学に進学後は希望する職種にも就くことができた。

職場で知り合った女性と結婚し、2人の子供にも恵まれ幸せな毎日を過ごしていた。
父は定年を迎え、趣味の詩吟や再就職先でバイトをするなど、ゆったりとした生活を送っているようだった。ときおり孫と遊ぶ時間や斎藤さん夫婦と過ごす時間を心から楽しみにしていた。

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そんなある日、父が老後に始めたバイト先から連絡があり、父が出勤していないという。慌てて実家のマンションを訪ねると、父は布団の中で、穏やかな表情で息を引き取っていたのだ。

すぐさま救急車を呼んだが、死亡が確認され、後日わかった死因は心不全だった。父とは数日前に電話で話したばかりで、信じられない気持ちも強かったが、お通夜お葬式と、慌ただしい時間は過ぎていく。

それから数か月が経ち、遺産相続の手続き期限が近づいた。ここで、父が一人で暮らしていた実家マンションをどうするか、という問題に直面することになる。

男手ひとつで育ててくれた父親との思い出の詰まった実家マンションを置いておくことはできないか、妻に話したところ、「そのマンションに住もう」と提案してくれた。斎藤さん夫妻の2人の子供たちも就職、結婚と巣立ったタイミングだったこともあった。

実家マンションは、猛さんが小学校に入学してすぐ新築で購入したマンションなので、まもなく築46年になる。住宅ローンは既に完済しており、築古とはいえ、管理組合もしっかりしている。大規模修繕も幾度となく行われ、きれいで耐震性も問題ない。

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