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# 危機管理

日本人は知らない…ピンチでも平常心でいられる自衛隊の「自己管理術」がスゴすぎる

元陸上自衛隊幹部に聞いた

人生、いつピンチに遭遇するかわからない。2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震をはじめとする大地震の数々、また近年頻発する台風やゲリラ豪雨による災害、そして昨年から私たちの生活を一変させた新型コロナウイルスによる感染拡大。どれも突然ふりかかってくるピンチの数々だ。

こうした緊急事態において、もっとも頼りになるのが自衛隊だろう。

昨年2月の、新型コロナウイルスの大規模集団感染がおきたダイヤモンド・プリンセス号での活躍は記憶に新しい。感染者が次々に増えるなかにあって、自衛隊の隊員からは一人の感染者を出すことなく任務を遂行している。災害時における消防や警察の活躍も素晴らしいが、未知の緊急事態といった危機レベルが上がれば上がるほど、自衛隊はその強さを発揮するように見える。

なぜ自衛隊はどんな場面でも安全に活動できるのだろうか? 本稿では、災害などの窮地で役立つ、一般人が身につけておきたい自衛隊流の「考え方」や「行動術」を紹介する。

指南してくれるのは、新著『自衛隊式セルフコントロール』が話題となっている元陸上自衛隊幹部の二見龍氏。東日本大震災では、福島原発対応の部隊運用を行ったエキスパートだ。

自衛隊員がスーパーマンみたいに見えるわけ

現役時代、さまざまな災害救助活動を経験してきましたが、「自衛隊はすごい」「頼りになる」などと褒めていただき、信頼されていることは、本当に嬉しいことです。

とはいえ、自衛隊員といえども、普通の人間です。スーパーマンではありませんから、出来ないこともたくさんあります。だからこそ、危険な場所や厳しい状況でも力を発揮できるよう、さまざまな訓練や準備を普段から行っているのです。

なぜ自衛隊が、危機に強く、またスーパーマンのように見えるのか。その秘密を5つのポイントに分けて解説して行きましょう。

[1] 危険見積もりと安全管理を徹底している

土砂が崩れている現場や、悪天候の状況下など、危険と隣り合わせに見える場面でも、自衛隊員は平気で活動しているように見えますが、実は、あのような行動が行えるのは、徹底した危険見積もりが出来ているからなのです。

安全な場所と危険な場所との切り分けが大事(photo by Gettyimages)
 

基本的に自衛隊は危険な場所では活動を行いません。たとえば、戦闘で負けるかもしれない危険な場面に、あえて挑む人はいないでしょう。ただ無謀なだけです。災害などの現場でも同じです。

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