連休明けから、医療従事者に続いて高齢者にもワクチン接種が開始された。これまで医療従事者と高齢者に対して使用されているのはファイザーのワクチンで、現在のところ国内で接種できるのはこの1種類のみだ。しかし、5月21日にアストラゼネカとモデルナのワクチンが承認され、一般向けの集団接種にはモデルナのものも使用されることとなった。ただ、アストラゼネカのものは、海外での副作用報告もあり、すぐには使用されない見込みだ。

国内の新型コロナワクチンの大規模集団接種会場の様子〔PHOTO〕Getty Images

50代くらいまでの比較的若い世代の接種は当分先になるだろうが、親や医療従事者の知り合いなどから、「予防接種を受けて、こうだった」という体験を聞いている人もいるかもしれない。

医師である筆者は、3月中旬に1回目の接種を、4月中旬に2回目の接種を終え、すでに接種後2週間が経過。確率的には感染しにくい状態になったので、以前よりも安心して診療に当たることができるようになった。

今回は、これから接種する皆さんのために、筆者の接種および副反応の経験をお伝えするとともに、これまで副反応に関して出ているデータや、基礎疾患やアレルギーの履歴を持っている人の中でどんな人が心配なく接種でき、どんな人が接種を控えたほうがいいのか、といったことについて解説したい。

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 1回目のワクチン接種は腕に重い痛みが

3月18日、筆者は第1回目の予防接種を病院で受けた。病院内の接種会場にはストレッチャーが設置され、急変にいつでも対応できるようにされていた。利き手ではないほうの上腕外側(多くの人は左腕)の三角筋という筋肉に、垂直に注射するやり方が一般的だ。医師が問診をし、その後看護師が注射を打ってくれたが、注射自体は、皮膚のチクッとした最初の痛みの他は、全く感覚がないといっていいほど痛くなかった。接種が済んだ後、会場で15分間、椅子に座って経過観察をし(多くの副反応は接種後早期に起こる)、何事もないことを確認してから帰途についた。

接種した当日は痛みも発熱もなかったが、翌日から、打った腕に重い痛みが出た。人によっては、腕を上にあげることもつらいようだが、わたしはそこまでではなく、鞄や荷物を持つことはできた。その痛みも、2日後にはすっきり消えた