日本とアメリカ、ここへきて「100年前の世界」と“ヤバい共通点”が出てきた!

コロナ、世界不況、米国民主党…
大原 浩 プロフィール

悲惨な状況が全体主義を勃興させた

世界最初の共産主義国家が誕生したのは、大戦末期の1917年である。ロシア革命には2段階あり、皇帝ニコライ2世が退位しロマノフ朝が倒れたのが「2月革命」と呼ばれる。政権を握ったのは自由主義的市民を中心とする臨時政府で、労働者と兵士はこれを支持した。つまり。2月革命は民衆が団結した民主革命といえよう。

ところが、その後さまざまなごたごたが起こり、反自由主義の立場をとるボリシェヴィキが設置した軍事革命委員会による武装蜂起・クーデターといえる「10月革命」によって民主政府が打倒され、共産主義独裁国家が誕生した。

また、イタリアではベニート・ムッソリーニが、「黒シャツ隊」で威圧し、1922年に強圧的に政権を獲得した。ただし、その後しばらくは議会制民主主義を維持している。

しかし、1929年のイタリア総選挙では、ムッソリーニ率いる国家ファシスト党以外の参加が認められず、400名の立候補者が公示されたが、国民は候補者リストを受け入れるか否かのみに限られた意思表示を求められた。つまり、ご飯の上の胡麻程度の野党候補しか認められない(しかも野党と言いながら共産党には逆らえない)共産主義中国の「翼賛選挙」とほぼ同じスタイルということだ。

また、もともと共産主義者(ソ連のウラジーミル・レーニンと親交があり高く評価されていた)であったムッソリーニが、「欠陥の多い共産主義を改善」して生み出したのがファシズムである。

彼の後輩とも言えるアドルフ・ヒットラーが政権を掌握したのが1933年。組閣で色々と政治工作があったが、基本的に「国民の普通選挙による結果」である。

 

「普通選挙」が実施されている民主国家でも、国民が戦争、パンデミック、経済危機におびえているときには、「強いリーダーを求めて全体主義国家を誕生させる」ケースが少なくないことには注意すべきである。

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