2021.05.22
# 中国

いま中国の若者が「昭和の日本」に激ハマりしている…! その意外なワケ

昭和風のアイドル、写真、レコード…
中島 恵 プロフィール

これまで、若者に人気のコスプレ写真には「漢服」(中国の伝統衣装を現代風にアレンジした服装)や「ロリータ」、「セーラー服」などのジャンルがあったが、そのひとつとして「昭和少女」や「昭和写真館」「昭和画報」といったジャンルも出来上がっているのである。ちなみに、コスプレ写真の隅には「1980年〇月△日」などの日付を入れられたり、その文字に日本語の旧字体を使えたりといった凝った演出もある。

 

「1990年代の中国」もブーム

王氏はまた、こんな話もしてくれた。中国の若者の間では、「昭和」だけでなく、(日本ではなく)中国の1990年代を真似したり懐かしんだりする『歓迎来到90年代』という動画が流行っているというのだ。直訳すると「90年代がやってくることを歓迎する」という意味。

今の若者の両親が青春時代や新婚時代を送ったのがまさに1990年代だ。私も動画を見てみたが、以前、中国の地方などでよく流れていた、拡声器から発せられる放送に似た音声から始まって、どことなく1990年代を彷彿とさせる『大風吹』という曲に合わせ、当時の街並みや質素な服装、大学のキャンパスの様子、生活様式などの映像が流れるもので、さまざまなバージョンがあった。

その頃の中国を知る日本人が見たら、きっと中国の50代以上の人々と同様、「懐かしい」と感じるだろうが、今の若者の目には「昭和」と同じく、「新鮮でカッコいい。おしゃれ」と映るようだ。彼らから見れば、「昭和」や「1990年代」は、ともに少し歴史を感じさせながらも、それほど遠い昔ではなく、経済成長していた輝かしい時代だ。双方が重なって見える部分があり、だからこそ両者が同時にブームになるのだろう。

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