神様・バフェットの投資が「ほぼ確実に成功する」のはなぜか…その明確な理由

そして「売らない忍耐力」
大原 浩 プロフィール

お湯が沸くのは待てる

カップラーメンを食べる時にお湯を注いでから待つ3分間は長く感じるが、それでも待つのは可能だ。3分経てばカップラーメンを食べることができることが最初から分かっているからである。

またお湯も、やかんやポットで沸く時間はおおよそ一定だ。今日は天気が悪いからお湯が沸かないということは通常の環境ではありえない(南極や北極なら別かもしれないが……)。

お湯が沸かなかったらどうしようと、恐怖におびえる人はいない。水は0度で固体として固まり(特殊な環境では過冷却と言って0度で固まらない場合もある)、100度で沸騰(大気圧=1気圧の環境)するのは科学法則だ。

しかし、このように、「結果が確実」であることでも人間が待つことは簡単ではない。日本の信号機で90秒以上待つものはないと言われるが、それさえ待てないで飛び出す人々が少なからず存在する。

ましてや、市場や企業業績の先行きの分からない中で「待つ」のは難行・苦行に違いない。

バフェットが忍耐強く待てるのは、企業(市場)の融点、沸点を知っているからだとも言える。

0度で氷が解けるのを知っていれば待てる。しかし、もし知らなかったら氷という個体が「特定のブレークポイント」で水という液体に変わることはにわかには信じられないであろう。100度で沸騰する場合も同じだ。ちなみに、これらの現象を「相転移」と呼ぶ。ステージが全く変わるという意味だ。

もちろん、バフェットの「良いアイディア」は「科学法則」ではないから、アイディアが間違っていることもある。しかし、彼の頭の中では「ブレークポイントを超えて、株価が上昇するイメージ」が1の段階ですでに出来上がっているのだ。

 

その1の「良いアイディア」を見つけるためにバフェットが最も重要視するのがたゆまぬ調査研究(勉強)である。

逆に、すでに述べたように「本気で勉強する気がなければ、個別株に投資をするのではなくインデックス・ファンドを買うべき」なのだ。

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