神様・バフェットの投資が「ほぼ確実に成功する」のはなぜか…その明確な理由

そして「売らない忍耐力」
大原 浩 プロフィール

何回も見送るから耐えられる

この 「本質的価値」は、いってみれば企業を買収(M&A)するときの「適正購入価格」である。M&Aでは、毎年生み出す利益、資産、さらにはブランド価値などを算定して「企業そのものの値段」を決定する。

バフェットの言う「本質的価値」とはまさにこの企業そのものの値段であり、本質的価値から株価を導き出すときには、会社全体の本質的価値を(総)株数で割ればよいのだ。

例えば、トヨタ自動車の本質的価値(会社の値段)が25兆円で、発行株数が33億株であると仮定すると、本質的価値から導き出される株価は約7600円である。ここからさらに安全余裕率を差し引いた値段が「バフェットの購入価格」になる。

もちろん、バフェットの望む価格まで下げないこともよくある。その時は「見送る」だけだ。

彼は「投資は見送り三振が無い野球である」と述べる。自分が本質的価値から導き出した価格という「ストライクゾーン」に入るまで、何回見送っても三振にはならない。しかし、ボール球に手を出してしまったら、打ち取られる可能性が高いのだ。

 

このように、1の原則に従って徹底的に「良いアイディア」と「良い価格」を追求し、妥協しないからこそ、2の「忍耐」が可能なのである。

1の過程を飛ばして、いきなり2を実行しようとしても無理である。投資の神様バフェットでさえできないことだからだ。

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