神様・バフェットの投資が「ほぼ確実に成功する」のはなぜか…その明確な理由

そして「売らない忍耐力」
大原 浩 プロフィール

基本はベンチャー投資と同じ

バフェットは、いわゆるベンチャー企業には投資をしないと明言している。多くの案件が彼のもとに持ち込まれるので、最初からはっきりと断っているのだ。

理由は簡単である。バフェットは「自分が分からないもの」に投資をせず「道筋が見えてから」資金を投じるからだ。ベンチャー企業のビジネスモデルはバフェットにとって「分からない」ものが多いし、「成功の道筋」を確認するための実績や資料にも乏しい。

だが、バフェット流は「ベンチャー投資」の手法を応用したものだと言える。

ベンチャー投資家、特にアーリー・ステージと呼ばれる幼児期の企業への投資を行う人々が、上場まで5年・10年待つのは珍しくない。また、投資を始める前には、起業家の人柄を含めた企業の内容を精査する。

それでも、できたばかりの企業の「道筋」はよく見えないから、バフェットはベンチャー企業に手を出さないのだ。

しかし、ベンチャー投資が「千三つ」と言われるように成功の確率が低いのに対して、バフェットの投資は「ほぼ確実」である。時々失敗するが、その成功率は驚異的だ。

過去の実績も含めて十分な情報を集めることができる企業だけを対象にして、1の原則を徹底しているからである。また、「良いアイディア」が生まれないときには「投資を始めない勇気」も持っている。

さらに、良いアイディアが生まれても「良い価格」まで市場価格が下がらなければ購入しない。

バフェットは、一度決めた購入価格を変えないことでも有名だ。「良いアイディア」と「良い価格」はセットだから、「良いアイディア」に結びつく「良い価格」もあらかじめ決まっていて、市場価格がどのように変化してもその値は変わらない。

 

彼はよく「本質的価値」という言葉を使うが、購入価格も「会社そのものが本来持っている価値=本質的価値」によって決まる。実際の購入価格は本質的価値から「安全余裕率」という「まさかの備え」を差し引いた値段になる。

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