その「褒め」の角度、斬新すぎる…!

そんな独り言を呟く詠子の背後には、部長の右腕である上司の坂東が……。普段からあまり笑わないため苦手意識を持っていた坂東に食事に誘われてしまい、動揺する詠子だったが……。

『褒めるひと 褒められるひと』(1) (KCデラックス)より

怒られるかも……という予想に反して、「死にそうな顔してたからちょっと心配になって…」と気にかけてくれていたことが分かり、普段のイメージと違う上司・坂東の様子にホッとする詠子。

そんな詠子に「やっぱり君は笑っているほうがいい」と語る坂東だったが、続けざまにこう言い放つのだ。

『褒めるひと 褒められるひと』(1) (KCデラックス)より

「目がゾウみたいで すごくいいよ」

ん…? 漫画を読み進めながら、正直一瞬時が止まったように感じた。

ポカーンとする詠子に
「あれ? 市川さん褒められたいんじゃなかったっけ…? 違った?」と坂東。

この言葉で、今褒められたのか…!と気づいた詠子に、その後も「仕事ぶりもいいよね 忍者的で」「凄腕のおばあちゃんみたいでかっこいいよね!」と微妙に角度がズレている褒め言葉を連発する坂東……!

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気づけば、次はどんな“奇想天外な褒め言葉”が飛び出すのか!?と注目してしまう。ストレートに褒められると「いやいや、そんな大したことは…」と謙遜に入ってしまう日本人は多いと思うが、坂東のような「えっ…」と一瞬考えてしまう言葉で褒められると、なぜだか謙遜さえも忘れてしまう。

漫画を読みながら、「これだ!」と思った。何か失敗してしまった時、延々とその物事について考え続けるとどんどん落ち込んでしまうけれど、そこで他者から予想外の言葉をかけられると、一瞬考えに通気口ができるかのように、別の視点に考えが向くようになる。

実は坂東は天然でこのような発言をしていると見せかけ、これも計算なのでは……!?と考えてしまうほど。