最速実機レビュー!新iMac&iPad Proが示すアップルの力

「M1世代」突入で一大進化を遂げた!
西田 宗千佳 プロフィール

映像体験を格上げする「音響」システム

1つめはデザイン。これは説明不要だろう。

2つめは音響だ。

iMacには、かなり高音質なスピーカーが搭載されている。本体の下方向に、左右3対ずつ備えられているのだが、ここから発される音がいい。24インチという画面の大きさを活かして、4Kでの映画配信を楽しむにも十分な品質を備えている。

スピーカーを別途、用意する場合には、それなりに高価なシステムを購入しなければ、これと同等の満足度は得られないだろう。それがコンパクトな、1セットのハードウエアで体験できるのが、「iMacならではの価値」の1つだ。

M1版iMac「最大の価値」

最後の3つめのポイントは、「付属機器」だ。

新iMacの上位モデルに付属するキーボードには、指紋認証用の「Touch ID」が搭載されている。このキーボードは、本体と同じカラーのものが添付される。Magic MouseやMagic Trackpadも同様に、本体色に合わせたものになっており、多彩なカラーバリエーションを楽しむための配慮が細部まで行き届いているといえるだろう。

付属機器のカラーバリエーションは当面、iMac本体とのセットでしか供給されない。

【写真】新iMacに付属するキーボードやマウス1
【写真】新iMac付属のマウス新iMacに付属するキーボードやマウス。いずれも本体に合わせたカラーになっている


また、電源はギガビットイーサネットを内蔵したものになっており、有線でのインターネットは電源アダプター側につなぐかたちをとっている。その結果、ケーブルだらけになりがちなiMac本体の背後がすっきりし、デザインの美しさが際立つようになっている。

【写真】イーサネットコネクタと電源
【写真】上位モデルのイーサネットコネクタ上位モデルの場合、イーサネットコネクタは電源のほうについていて、電力とともに本体に伝えられる

逆にいえば、デザイン面に関する部分こそが、今回のiMac最大の利点といえるだろう。前出のように、性能面では他のM1搭載Macとほとんど差がない。「iMacならではのかたちで使う」ことこそが、M1版iMacの価値であるといえそうだ。

「Touch ID」のマルチな使い方

ところで、Touch IDを搭載したキーボードには、ユーザー個人のセキュリティを守る以外に、もう1つの利点がある。

macOSには、複数の利用者が個々の設定を1台のMacに保存しておき、それぞれに認証をおこないつつワンタッチで切り替える「ファストユーザスイッチ」という機能が備わっている。この機能は、Touch IDを連動させることで「登録された指紋を用いて、『いま指で触れている人』のアカウントへと切り替える」ことができるのだ。

【写真】標準付属のキーボード上位機種で標準付属となるキーボードには、指紋センサーの「Touch ID」がついており、個人認証だけでなく、ユーザー切り替えにも使うことができる

たとえば、一家で1台のiMacを共有しているような場合に、Touch IDを使うことで家族一人ひとりの設定に自在に切り替えて使えるわけだ。こうした使い方は、パーソナルな機器であるノート型より、共用されることの多いデスクトップに向いており、Touch IDを搭載したiMacのもつ大きなメリットと考えることができる。

iMacはデザインが大幅に変更されており、そのこと自体が大きな価値を生んでいる。では、新iPad Proについてはどうか。

じつは、「まったく逆のこと」が起こっているのだ。

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