大活躍の大谷翔平はどれほど凄いのか…メジャー球団記者たちはこう見る

スポーツだけでなく社会への好影響も
谷口 輝世子 プロフィール

メジャーリーグ球団記者の視点

では、メジャーリーグを見るプロたちはどのように大谷を評しているのだろうか。いくつかの球団の担当記者に話を聞かせてもらった。

米国は国土が広く、メジャーリーグは30球団ある。選手の入れ替わりも日本より激しい。野球ファンと一口にいっても、地元チームの選手のことしかよく知らないことが多い。しかし、大谷は全米区の選手であり、他球団をカバーするメディアも多いに注目している。

〔PHOTO〕gettyimages
 

大谷が4月4日のホワイトソックス戦に先発をして本塁打を打った翌日、ボストン・グローブ紙のピート・アブラハム記者がレッドソックスの主砲JD・マルチネスやコーラ監督に大谷について質問した。

エイブラハム記者は「4日の試合はエキサイティングな試合だったので、コーラ監督とマルチネスに聞きました。私たちの読者は大の野球ファンですから」と言う。

オンラインメディアのジ・アスレチックでレッズを担当するトレント・ローズクランズ記者とタンパベイタイムズ紙でレイズを担当するマーク・トプキン記者にもメールで質問した。この2球団には二刀流選手がいる。

レッズにはマイケル・ロレンゼンという選手がいる。ロレンゼンは、もともと中継ぎ投手だったが、打力や守備力にも自信があり、二刀流を希望していた。18年には投手でありながら、代打で起用され満塁本塁打を放っている。19年9月には救援投手として7回から2イニングを投げ、8回には打席に入ってホームランを放ち、9回にはセンターの守備に入った。今季は投手としての怪我で出遅れている。

ローズクランズ記者は「ロレンゼンも100マイルの球を投げ、大谷のようにスピード、パワーがあります。しかし、パワーは大谷ほどではないかもしれませんし、打撃力そのものも大谷ほどではありません。ロレンゼンは非常に優れた守備力があり、その1点についてはロレンゼンにアドバンテージがあるのではないでしょうか。大谷は最も興味深い選手で、野球の試合に少しでも興味を持っている人にとっては必ず見るべき選手です」。

レイズにはメジャーでの二刀流を目指すブランダン・マッケイがいる。しかし、怪我もあって、まだ力を発揮できているとは言えず、この先も本人の希望通りに二刀流で続けられるかどうかは不透明だ。

レイズ担当のトプキン記者は「今シーズンは、大谷が健康であり、さらに、マドン監督と新しいフロント陣がオープンで、彼が先発する試合で打席にも立たせるなど自由にプレーさせてくれたことは、野球のゲームにおいて素晴らしいことだと思っています」とエンゼルスの柔軟な姿勢を評価した。同記者は開幕前予想でア・リーグMVPに大谷を挙げており「彼は多くの方法でゲームを圧倒する力がある」と理由を述べた。

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