「女性を支配する」ことが男らしさなのか

バービー マイケルはどんな反応したんですか?

富岡 信じられないって顔してましたね。

バービー まわりはにやにやしながら見ていたんですかね。

富岡 そのときはオプラ・ウィンフリーという有名な司会者の方と一対一なので、回りの反応はないんです。ただ。そのインタビューがでてきたのが93年とかなんですが、そういう空気感は社会に漂っていたと思うんです……彼が女性を知っているのかどうかとか。 

オプラ・ウィンフリーはアメリカを代表する司会者で、アメリカでもっとも成功した女性のひとりと言われている。最近ではメーガン妃の告白でも話題になった。写真はミシェル・オバマ氏をゲストに招いたときのもの Photo by Getty Images 
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バービー たしかになあ……男らしさに苦しむ場面っていうのは、有名人ではなくても私たちの周りにあると思うんですが、藤森さんとかありますか?

藤森 無意識のうちにならってしまって、ふるまっているってありえますよね。あ、あのときもしかしたら相手を傷つけてしまったかもしれない、ということを言ったりやったりする。あとはうなずいちゃうとか、ついついみんなと一緒に笑っちゃうとか。笑わないといけないんじゃないかって空気すらあって。違うってことを言いづらい。

バービー これは男性特有ってこともあるのかなあ……。

富岡 マイケル・ジャクソンを例に出すと、彼が女性を知っているかどうか、ゲイなのかどうかという疑惑を持たれることが彼はすごくあったんですけど、そこにあるのって、「男性らしさ=女性をモノにしているかどうか」っていう価値観がけっこう密着していると思うんですよね。

バービー 性的に女性を所有しているとか、そういう感覚なんですかね。

富岡 女性を踏みつけている男性ほど男性ホモソーシャルのなかで憧れられるというか、持ち上げられるという感覚はあると思います。

藤森 ああ……。

バービー そういう場面に出くわすこと、富岡さんもあったと思うんですけど、ご自身はどう対処したんですか?

富岡 今現在はかなり減ったんですけども、以前は人と接する仕事にいたときは、上司から風俗一緒に行くぞって連れていかれそうになるとか、飲みの席で女性経験の話を聞かれるってのはすごくありましたね。

バービー 一番の酒の肴って感じですね。なんかやっぱり、今の話を聞いていて思うのは、私も芸人で飲むってのがあったときに、昔は女性のことを「タレ」と呼んでいて、先輩が「タレ呼んでや」って言うことがあって、後輩でタレ呼び係ってのがあるんです。そこに私も同席していることがあって、女の子が来たりするときは大丈夫?お酒足りてる?とかケアをしつつ、私もホモソーシャルにはいっているときがありました。女の子を盛り上げるとか、先輩と女の子をいい感じにさせたりとか。今はそんなふうな呼び方をまったくしないと思いますが、昔はあったなと思いますね。

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バービーさんのなかなかな爆弾発言を見せたトーク! バービー×富岡すばるさん「週末ノオト」トーク後編「バービーの「カミングアウトってしないとダメ?」の問いに対するゲイの僕の答え」へ続きます!

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