“小林賢太郎業”と“片桐仁業”を模索し
別々の道を歩むことを決めたラーメンズ

2020年12月、ラーメンズの相方である小林賢太郎さんが芸能界を引退したことが発表された。「ラーメンズがあるから」と心の支えにしていた時期もあったというが、片桐さんが今、思うことは?

「相方と呼べる人がいなくなるので、腹をくくらなきゃなと。もうずっと、2人での活動はしていなかったんですけどね。この業界って“仕事がなくなったら引退状態”なので、正面切って『引退します』って言うの、すごいなとは思いました。彼は新しいことを考えたり、やったりするのが好きなんで、“小林賢太郎業”みたいなものが、次のフェーズに入ったんでしょうね。僕自身はどうなるかというと、そんなに変わらないです。『ラーメンズの片桐』って名乗らなくなって数年経っていましたし、YouTubeの公式チャンネルで歴代のコントはアップしているし。僕も僕で“片桐仁業”を模索していきます」

これまでいろんな人と出会い、“流されて”いくなかで、“片桐仁業”を確立してきた片桐さん。キャリアを積んできたものの、「ここまで上り詰めた! みたいな感覚はない」と話す。

「僕の場合は年齢が上がっていくだけで、演劇的な実力はそんなに変わっていないし、ここにきて滑舌の悪さに拍車がかかっているなーとか(笑)。ギャラが上がったり、役の“番手”が上がったりしても、お客さんにとってはどうでもいいことですから。例えばお芝居のセリフが少しだとしても、その世界観にどれだけ貢献できるかが大事なんです。仕事を続けていくっていうのは、階段を上へ上へのぼっていくというよりも、道を歩いているような感じ。たまに寄り道しながらね。そういう風に、前だったり横や斜めに広がる世界を楽しんでいきたいです」

片桐仁(かたぎり・じん)
1973年、埼玉県生まれ。多摩美術大学在学中に小林賢太郎と共にコントグループ〈ラーメンズ〉を結成。以降、舞台やテレビ、ラジオ、粘土創作など、さまざまな分野で活躍している。著書に『親子でねんど道』(白泉社)など。NHK Eテレ『シャキーン!』、TOKYO MX『わたしの芸術劇場』にレギュラー出演中。2020年には、家族と一緒にYouTube公式チャンネルで『ギリちゃんねる【片桐仁公式】』をスタートした。


●情報は、FRaU SDGsMOOK WORK発売時点のものです。
Photo:Ayumi Yamamoto Styling:Mayako Kataoka Hair & Make-Up:Naho Kuniki Text:Chihiro Kurimoto Edit:Chizuru Atsuta

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