自分自身がTwitterを始めてわかったこと

こう書いている私も以前はSNSにマイナスなイメージを強く持っていた。
特にTwitterは「怖い」「トラブルの元」というイメージがあった。実際、18歳未満のSNS被害の35.3%はTwitterに起因したものだ(2020年警察庁)

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しかし、「思春期に関わる仕事をするならやってみたほうがいい」という先輩からのアドバイスで始めてみたところ、自分にはなくてはならないものとなった。

最初は情報収集、情報発信に役立てれば、くらいに思っていたが、使ううちに「なるほど」と思うことが増えてきた。これはひとつの居場所なんだと。自分の気持ち、本音を吐き出せて、それを受け入れてくれる、共感してくれる人がいる。会ったこともないけど、自分のことをわかってくれる人がいる。必要としてくれる人がいる。それが実感できる場所だった。あんなに毛嫌いしていたのに、いつの間にか私の居場所のひとつになっていたのだ。

にじいろさんのSNS。性教育や性暴力、性被害の問題など情報や意見などの交換の場にもなっているという。

だから、数年前までの私は冒頭の校長先生と同じようなことを言っていたが、今は違う。SNSのメリットがよくわかるし、SNSでつながった人、自分をわかってくれる人に会いたくなる気持ちがよくわかる。いや、私自身、SNSを通して実際に会った人もいる。幸いそれでトラブルになったり、怖い思いをしたことはない。

それは会うまでの過程で、あやしい、変だ、苦手だ、嫌だ、という相手とは距離をとったり、スルーしたり、危険を回避できるスキルが身についているからだと思う。SNSでなくても、今までの人生の中で、失敗したり、だまされたり、ヒヤッとしたりを繰り返してきたからこそ得たものかもしれない。

しかし、子どもたちは大人と比べて、危険を回避できるスキルがない。自分の中の危険センサーが感知しにくい。ましてや思春期特有の寂しさや依存しやすさを考えると余計だ。自分が中高生の頃にSNSがあったなら、いろいろなトラブルに巻き込まれていた気がする。特に日常で家庭や学校に居場所を感じられなければ、SNSやSNSでつながった人に居場所を感じるのは自然なことかもしれない。私はこのことに気づけただけでもSNSをやってよかったと思っている。「禁止、否定の教育では子どもたちを守れない」ことがわかった。