「貧乏な結婚」はしたくない…パパ活にハマった33歳OLが婚活を止めた理由

パパ活~新貧困時代の女たち(1)後編
安本 由佳 プロフィール

パパ活で稼いだお金は、ブランド品に消えていく

「せっかく女に生まれたのだから、思う存分着飾りたいんです」

寸暇を惜しんでパパ活に精を出す美奈さんが、何にお金を使っているのかというと……ハイブランドのバッグやジュエリーだ。バッグや小物はエルメス、ジュエリーはヴァンクリーフ&アーペル。この2大ブランドを特に好んで収集している。

だがせっかく手に入れたこれらの高級品も、日の目を見る機会は限られる。

美奈さんは表向き損害保険会社に務める普通のOLだ。パパ活の事実は、親にはもちろん周囲に一切漏らしていない。

絶対に身バレしないようInstagramもやらず、SNSはTwitterの鍵付き匿名アカウントしか持っていない。LINEもイニシャル登録で、アイコンに顔写真は使わない。月に1度以上会う「定期」のパパにさえも偽名を通す徹底ぶりだ。

それなのに、OLの給料じゃとても手が出ないハイブランドを次々手にしていたら訝しまれてしまうだろう。同僚や学生時代の友人の前で、分不相応な物は身につけられない。

「高級品は、いちいち詮索してこない相手と会う時にだけ身に付けます」

美奈さんがブランド武装して出かける先は、前述したセレブ妻のAさんと会う時や、いまだにギャラ飲みや水商売を続けている女友達と遊ぶ時だけだという。

彼女たちは言ってみれば同じ穴のむじなで、薄々感づいていたとしても、金の出どころを探るような真似は絶対にしてこない。

 

「何やってんだろうって、思うこともありますよ」

こちらの心を見透かすように、美奈さんはそう呟いた。

好きでもないオジサンに5万円で体を売り、そのお金で買ったブランド品で着飾ることに、何の、どれほどの意味があるのか――張本人である彼女自身もわかっていないのだ。

しかしそれでも美奈さんは、パパ活をやめられないでいる。

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