「貧乏な結婚」はしたくない…パパ活にハマった33歳OLが婚活を止めた理由

パパ活~新貧困時代の女たち(1)後編
安本 由佳 プロフィール

「30歳までは、水商売の経験もなかった」

色白の肌にアーモンド型の瞳、小さく品の良い鼻。端正な顔立ちの美奈さんは同性でもつい見惚れてしまうほどの容姿を持っている。

それゆえ10代の頃から異性関係が華やかだった。高校時代は大学生の彼氏が学校に車で迎えに来ていたし、女子大生になると社会人の男性とともにホテルのバーに出入りした。

さらには同じように大人びた友人たちと、今でいうところの「ギャラ飲み」に誘われることもしばしばあった。

バンカー、医者や弁護士、経営者……etc。経済的に余裕のある男たちが夜遊びする場に接待要因として花を添え、その見返りにタクシー代として1万円〜2万円をいただく。

もともとお酒も人と話すのも好きな美奈さんは、このギャラ飲みを「おいしいバイト」と捉え、20代半ばまで積極的に参加していたという。知名度のある大学の女子大生や一流企業勤めのOLという肩書きは、お酒の場でも受けが良い。

同級生にはキャバクラやラウンジ等でバイトする友人も多かったが、美奈さん自身は一度体験入店しただけで、水商売の世界には足を踏み入れなかったという。

美奈さんにとってギャラ飲みは、「お金をもらえる飲み会」くらいの感覚だ。しかし水商売となるとやはり一線を越える感があるし、彼氏にもいい顔をされない。ギャラ飲みでタクシー代を稼ぐくらいがちょうど良く、それで十分だったからだ。

とはいえ、アラサーと呼ばれる年齢に差し掛かると、だんだん周囲の目が痛くなった。

 

ギャラ飲みの場には若く瑞々しい女の子たちが次々と湧いて、歳を重ねた女の居場所を奪っていく。美奈さんの場合は抜群の気遣いとサービス精神を買われ誘いが絶えなかったそうだが、それでも20代の女の子に混ざって飲み歩くのは辛いものがある。

「ついにボーナス期間が終わったなって思いました」

自虐を交え、彼女はそんな風に語っていた。しかし美奈さんの場合は幸運にも……結果的には不幸にもというべきかもしれないが、救いの手が差し伸べられた。

飲食チェーンを経営するリッチな彼に口説かれ、ギャラ飲みを引退してもなお贅沢三昧できる環境を手に入れたのだ。

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