〔PHOTO〕gettyimages

ダウンタウン大成功のウラで、「新人類・バブル世代」は一番苦しい世代でもあった

お笑い評論家のラリー遠田の新刊『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)の発売を記念して、ラリー遠田とマーケティングアナリストの原田曜平氏との対談が行われた。

原田氏は『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』(光文社新書)などの著書があり、若者研究の第一人者でもある。後編にあたる今回は、第三世代の芸人の特徴や今後の若い世代との付き合い方が話題になった。

 

ダウンタウンの衝撃

ラリー:自分が中高生の頃に見てきたお笑いって、ビートたけしさん、明石家さんまさん、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンとかなんですけど。その中で自分がいちばん影響を受けたのがダウンタウンなんですよね。

ダウンタウンが出てきたときに、その上の世代とはちょっと違うものが出てきたっていう感じがあったんです。それは、お笑いの伝統とか過去の様式に縛られないで、とにかく面白いものがいちばんすごいんだ、っていう姿勢ですね。漫才とはこういうものだ、ボケとツッコミとはこういうものだ、っていう形にとらわれずに、ただ面白ければそれでいいでしょう、っていうところだけでやりきったのがダウンタウンだと思うんです。

〔PHOTO〕gettyimages

例えば、たけしさんは浅草のフランス座出身で、深見千三郎さんという師匠がいて。そこでは舞台で通用するようなまっとうな芸をやらなくてはいけなかったんですね。芸をやるから芸人なんだ、っていう美学があった。

でも、たけしさんはそこから逃げて、テレビの世界に流れ着いてしまったという負い目がある。だから、今でもタップダンスの練習をしていたりする。

でも、ダウンタウンは養成所出身なので師匠もいないし、伝統を背負っていないんですよね。だから、漫才というものに対してもすごく自由で、横山やすしに「お前らがやってるのは漫才じゃない」って否定されても、いや、面白かったらそれでいいでしょう、って思えたわけで。その開き直りがすごく格好良く見えたんですよね。

原田:ダウンタウンが東京に出てきたのは僕が中学か高校ぐらいの頃ですけど、すごく影響を受けていましたね。男子校だったんですけど、毎週月曜になると『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)で松ちゃんが何を言ってたか、という話題で持ち切りだったので。松ちゃんの場合はとにかく発想が面白いというか、松本人志が面白いっていう感覚がありました。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/