2021.05.22
# エンタメ

「テレビ離れ」が急加速する時代、多くの人が意外と知らない「若者の価値観」

ラリー遠田, 原田 曜平 プロフィール

本当のZ世代がこれから出てくる

ラリー:最近のお笑い界では第七世代が盛り上がってましたけど、時代が移り変わるとさらにその下の世代が出てくるようになりますよね。原田さんの立場から見て、今後出てくる芸人はどういうふうに変わっていくと思いますか?

原田:たぶん第七世代として出ている方ってゆとり世代の人が多いじゃないですか。本当のZ世代がこれから出てくると思うんですよね。

フワちゃんも兼近さんも、生意気なようでなんだかんだ大物芸人とうまく接していますしね。

だから、これからは40〜50代の芸人さんも、このZ世代の若者たちのことを研究しなきゃいけないし、彼らの感覚を取り入れないといけないかもしれないですね。

〔PHOTO〕iStock

ラリー:ただ、その点でお笑いのいいところは、お客さんを前にして反応がダイレクトに返ってくることなんですよね。やっぱり目の前でお客さんが笑うかどうかを見て「ウケてないな」とか「このネタは伝わってないな」っていうのを直接感じられる。

お笑いってやっぱり「笑わせなきゃ意味がない」というのがあるので、究極の顧客ファーストみたいなところがあって。「誰にどう思われても関係ない。俺はやりたいことをやるんだ」っていうのがそもそも存在しない。だから、そういう意味では時代に取り残されにくいものだし、年配の芸人でも自然に新しい状況に適応しようとするんですよね。

原田:芸人さんは日頃からマーケティングをやっているわけですからね。中年でも適応していく人たちはいっぱいいるでしょうね。むしろ一般社会のサラリーマンの方が鈍感かもしれないです。

ラリー:ダウンタウンとか有吉(弘行)さんとか、少し前なら毒舌のイメージがあった芸人でも、今はもうあんまりそういうことは言わなくなっているんですよね。例えば「容姿いじり」で直接的な表現を使うことはほとんどなくなっている。何か言うときには、ちょっと気の利いた間接的な言い方をしたりしていて。そういう部分は、現役で出ている人はすごく敏感に察知してやっている感じはします。

(後編「ダウンタウン大成功のウラで、『新人類・バブル世代』は一番苦しい世代でもあった」はこちら)

 

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