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「テレビ離れ」が急加速する時代、多くの人が意外と知らない「若者の価値観」

お笑い評論家のラリー遠田の新刊『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)が発売された。この本では第一世代から第七世代までの世代ごとの芸人たちの特徴がまとめられている。

その本の発売を記念して、著者である私、ラリー遠田とマーケティングアナリストの原田曜平氏との対談が行われた。原田氏は『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』(光文社新書)などの著書があり、若者研究の第一人者でもある。原田氏はラリーの著書をどう読み解いたのだろうか。

 

この5年で大きな変化が起きている

ラリー:この度は、私の著書に素晴らしい帯文を書いていただきまして、本当にありがとうございました。本の中身の方でも、原田さんが書かれた『世代論の教科書』(阪本節郎・原田曜平著、東洋経済新報社)という本を参考にさせていただいてまして。全面的にお世話になっていたので、直接お会いする機会があったらお礼を申し上げようと思っていました。

原田:いえいえ、実はお笑い芸人さんとか芸能人さんを世代論で分けて分析する本が書けたら面白いだろうな、って構想はあったんですよ。ただ、芸人さんとか芸能人さんの知識がなさすぎたので、実現してくださってすごく嬉しいです。

ラリー:そう言っていただけるとありがたいです。原田さんはメディアにもよく出られていて、芸人の方とも結構交流がありますよね。

原田:そうですね。たまたま仲良くなった人のことはわかるんですけど、そんなにすごくバラエティを見ているわけでもないので、1冊の本を書くには知見が足りないです。

芸人の世代論ということで言うと、以前、くりぃむしちゅーの上田(晋也)さんと対談させていただいたときに印象に残っていたことがあって。上田さんが世代論に全然ピンと来ていなかったんですね。

というのも、芸人の世界はある種、古典的な世界じゃないですか。世の中の若者があんまり上司に従わなくなっていても、芸人の世界は年功序列で主従関係がはっきりしている。あと、若者が草食化しておとなしくなっていても、芸人さんは前に出ようとするタイプの人が多かったりする。だから、芸人さんと世代論の話をしてもわかってもらえないことが多かったんです。

ラリー遠田著『お笑い世代論』より
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でも、ちょうど先日「中年おじさんが若者とどう付き合うか」っていうテーマでTKOの木本(武宏)さんと対談させていただいたんですけど、この5年ぐらいで本当に変わってきたという感覚があるみたいで。ようやく通じたな、という感覚があります。

木本さんは「松竹の風紀委員」なんて言われていて、礼儀に厳しい方だったみたいですけど、最近は父親のような気分になってきたとお話しされていたんですね。それで、ああ、やっぱり芸能界もちょっと変わってきているんだな、と思いました。

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