「算術優先」の「プロ」が社会、行政、企業、医療制度を破壊する

コロナ転じて現代の黒船とせよ

1400年の歴史は危機対応の歴史

投資の神様ウォーレン・バフェットは、「米国に集中投資」する。2003年のぺトロチャイナが(本格的)外国株への最初の投資だが、バフェット(バークシャー・ハサウェイ)が保有するのは現在でもほとんどが米国企業の株式である。

最近の日本の5大商社への投資については、

3月6日の「投資の神様・バフェットが『日本の商社』に投資した『本当の理由』がわかった…!」
昨年10月2日の「バフェットの『商社投資』で、生き残る日本企業の共通点がわかった…!」
昨年9月4日の「バフェットが認めた『日本の強さ』の正体…5大商社株式取得に動いたワケ」

の一連の記事で述べた。

バフェットは、「海外に分散投資をせずに米国に集中投資をすることにリスクを感じないのか?」という質問に対して、「米国は建国以来常に発展し、株式投資はいつも儲かった」と答える。確かに、米国の建国以来の成長は目覚ましく、株価も100年単位で見れば驚くほどの右肩上がりだ。そのバフェットが新たな投資対象国として日本を加えた(ペトロチャイナの場合は「国」への投資では無く、あくまで世界的な「石油企業」への投資であった)ことは、我々にとって朗報だと思う。

さて、2月28日の「1400年の歴史、世界最古の会社が日本に存在している…!」で述べたように、私の「日本の将来への確信」はバフェット以上である。

しかしながら、大英帝国相手にほとんど勝ち目が無かった独立戦争、南北戦争、世界大恐慌、ベトナム戦争の事実上の敗北等など、数々の苦難を乗り越えて米国が発展してきたのも事実である。

同じように、日本も「式年遷宮」(伊勢の神宮の20年ごとの立て替え)に象徴される、破壊と再生によって社会の活力を維持してきた。その「再生のための破壊」においての「黒船活用術」に日本人がすぐれていることは、5月10日の「今こそ大企業の『寡占』を打破して『日本国民の富』を増やすべきだ」で述べた。

しかし、第2次世界大戦後の「進駐軍」以来、おおよそ75年にわたって大きな黒船がやってきていない。

by Gettyimages

中国・武漢発の新型肺炎は、日本にも大きな苦しみを与えたが、一方で日本にたまった膿を取り除く「黒船」になるのではないかと思う。ただし、「黒船」はあくまできっかけであり、実際に改革を行うのは我々日本国民である。

そして、打破しなければならない膿とは、「志や奉仕の精神が無い合理的経済人(=金で動く人間)が、社会の指導的立場で大手を振っていること」である。

 

4月28日の「東芝、マクドナルド、日産…日本企業をぶっ壊す『プロ経営者』たちのヤバい実態」でその問題のごく一部を述べたが、この(悪い意味での)「プロ化」はあらゆる分野で起こっており、開業医の「医は仁術(人命を救う博愛の道)から算術(金儲け優先)」への流れも見過ごせない。

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