“慰安婦問題”を追及する韓国に刺さった、「ベトナム人虐殺」というブーメラン

被害者の訴えは、事実上退けられた
羽田 真代 プロフィール

貿易額も似たようなものだ。ベトナム税関総局が2019年に発表した輸入相手先の1位は中国(754億5194万ドル)で、2位が韓国(469億3458万ドル)、3位は日本(195億2552万ドル)である。

この通り、ベトナムにとって韓国は経済面での友好国のひとつであり、サムスン電子をはじめ韓国系企業が次々とベトナムに進出している。そのため韓国との関係を重視するベトナム政府は強く出られず、過去の悲惨な事実を黙認しているのだ。

文在寅大統領をはじめ歴代の韓国大統領は、日本に対して「謝罪と賠償」を繰り返し要求し、日本政府もそれに応じて何度も「謝罪と賠償」を重ねてきた。

日韓問題と韓越問題を一概に比較することはできないが、日本には過去に対する謝罪を要求するにもかかわらず、頑なにベトナム戦争での事実を認めようとしない韓国政府のダブルスタンダードな態度は言語道断であろう。

自らの行動を棚に上げて、日本を責め続けてきた韓国だが、虐殺から50年が経った今、ようやくブーメランとなって返ってこようとしている。

今年の新年演説での文在寅大統領[Photo by gettyimages]
 

「『(相手の立場になって考える)易地思之』の姿勢で額を突き合わせれば、過去の問題もいくらでも賢明に解決できるだろう」

今年の新年演説で、文在寅大統領が日本に対して述べた言葉である。

当時の被害者は、まだ何人か生存している。韓国政府は一刻も早く事実を確認して、被害者らが生きているうちに謝罪と賠償を行うべきである。新年演説が本心から出たものであるならば、文在寅大統領が取るべき道は明らかであろう。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/