水素エンジンはハイブリッドのように大ブレイクするか?

トヨタは「ベンチがアホ」でも野球する
大原 浩 プロフィール

同じ水素でもFCVと水素エンジンは全く違う

これまで水素を使う環境車としては、トヨタのミライなどのFCV(燃料電池車)が騒がれてきた。しかし結局、燃料電池で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーによってモータを回す「電動車」だ。

一般の電気自動車は電池に充電した電気を使用するが、燃料電池車はその場で発電した電気を使用する「水素(と酸素)を燃料とする電気自動車」と言えよう。

それに対して、水素エンジンは水素をガソリンと同じように燃やすから、既存のエンジン技術を応用できる。したがって、まったく新しい技術であるFCVよりも開発が簡単だ。

ただし、1807年 に初めて(水素を燃焼させる)水素自動車をつくったのは、フランシス・アイザック・ディ・ライバスというスイスの発明家だとされる。電気自動車が、自動産業黎明期にメジャーであったのにもかかわらず、電池(容量)の問題が解決できずガソリン自動車に席巻されたのと同じような歴史をたどったわけだ。水素の場合は、ガソリンに比べて取り扱いの難しいことなどがネックであったと思われる。

 

1937年5月6日に米国レイクハースト海軍飛行場で発生したドイツの飛行船ヒンデンブルク号の爆発炎上事故の映像は、今でもよく見かけ「水素は危険」というイメージを世の中に広めた。だが、実のところ真相は不明で、1997年にNASA・ケネディ宇宙センターの元水素計画マネジャー、アディソン・ベインが当時の証言、映像分析などを行い、事故の原因はヒンデンブルク号の船体外皮の酸化鉄・アルミニウム混合塗料であると発表したと伝えられる。また、テロ説などもある。

いずれにせよ、水素を扱う技術そのものは、FCVですでに実用化されているから、安全性に基本的な問題は無いと考える。

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