千賀滉大 投手(写真は2017年WBCでの投球の様子/photo by gettyimages)

ソフトバンクはなぜこんなに強いのか? 「人材」の顔ぶれに見る巨人との“違い”

「FA・育成・首脳陣」で読み解く

ソフトバンクと巨人、FA獲得選手は

「現在のプロ野球で最も強いチームは」と問われたら、大半の人がソフトバンクと答えるのではないだろうか。

過去10年間で日本シリーズ制覇は実に7回と、まさに1強時代とも言える状況が続いている。今シーズンもここまでは故障者が相次いでいることもあって4月終了時点では楽天に次ぐ2位となっているが、戦力が揃ってくれば巻き返してくる可能性は高いだろう。

その印象をさらに強くしたのが過去2年間の日本シリーズである。セ・リーグ連覇を達成した巨人を2年連続で4連勝と完膚なきまでに叩きのめしたのだ。“球界の盟主”と言えば巨人、という概念は完全に過去のものになったと言っても過言ではないだろう。

では、なぜここまで2球団の間に差がついたのか、そしてソフトバンクはなぜこんなに強いのか、さまざまな面から検証してみたいと思う。

写真左から工藤公康監督と小久保裕紀1軍ヘッドコーチ(撮影2017年 小久保氏の当時の肩書は侍ジャパン監督/photo by gettyimages)
 

ソフトバンクも巨人も豊富な資金力を誇る球界きっての“金持ち球団”であり、他球団で実績を残した選手を多く獲得してきた経緯がある。

ダイエー時代には特にその方針が顕著。現在監督を務める工藤公康も西武からFAで獲得した選手であり、その後再びFAで巨人に移籍している。またソフトバンクになった後も、昨年まで在籍していた内川聖一(現ヤクルト)は2010年オフに横浜から獲得した選手である。

しかし、過去10年間にFAで獲得した選手の人数を比べてみると、ソフトバンクの4人(帆足和幸、寺原隼人、中田賢一、鶴岡慎也)に対して、巨人は15人(村田修一、杉内俊哉、大竹寛、片岡治大、相川亮二、金城龍彦、脇谷亮太、山口俊、森福允彦、陽岱鋼、野上亮磨、炭谷銀仁朗、丸佳浩、梶谷隆幸、井納翔一)と大きな差があることに気づく。

ここで挙げた選手の顔ぶれを見ても、移籍後に長く主力として活躍した選手は数えるほどであり、長期的にチームを強くする方法としては有効ではないことは明らかである。2015年以降で見てみると、ソフトバンクは1人もFAで選手を獲得していないことも、そのことを象徴しているかのようである。

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