「五感のあるまま動かなくなる」とは?

リハビリに関しては、「過度にやり過ぎずに、生活の中で動かせている意識を持つことが大切」という事が定論なのではないかと思ってしまうほどでした。思い返してみると最初に違和感を抱いた時は、足がうまく前に出なくなって股関節から回すようになってきました。こんな現象から始まって、最初は良いのだけれど、しばらくすると疲れたような感じになって足が動かなくなる。こんな感じでドンドン少しずつ動かなくなることを体感していくのです。

これは、とても不思議な感覚なのです、最初から股関節から回すようにしか歩けないわけではないのです。最初はしばらく普通に歩けて、そこからまっすぐ前に出なくなり、そのうち疲れるほど歩いてもいないのに疲れて前に出ないような感覚で足が全く出なくなります。これも、告知された当初は数分休むと、ある程度元通りに復活していました。

これはスタート時点では重症筋無力症などの神経内科の難病と極めて似ている現象です。下肢や上肢からスタートしたALSはなかなか診断がつかないと言われているのも、似ている難病が多いからではないかと思います。

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いきなり転んで気がついた感じだったとこれまでにも書いてきましたが、感覚的に説明すると「平地では普通に歩けるのですが、ほんの数センチの段差につまずく」ということです。後から思うと「歩き辛い要因は足が上がらなくなった」という現象から始まったということのように感じます。よく短距離などを思いっきり走った後に、呼吸の乱れなどと共にこれ以上走れない状態になって、立ってもいられなくなる状態になります。それでも走ろうとすると猛烈な疲労感と共に足に力が入らなくなる。長距離を走った次の日の朝起きた時に、筋肉痛と共に足が動かなくなって1日スローモーションのような動きになる。

過度なトレーニングをしたあとに身体が思うように全く動かなくなる状況が、息切れもないのに起こる Photo by iStock

この運動部の方や、いきなり運動してしまった方が経験しているであろう状態に「全く呼吸の乱れや疲労感や筋肉痛のないまま」に陥ってしまうという感覚です。ですから要因もなく痛みもなくいきなり転んで、すぐに歩けなくなるので「何で?」とパニックを起こすのです。